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高音が出ない加齢現象の理由は二つあります。

① 乾燥による声帯粘膜振動の悪化
② 輪状甲状筋の筋力低下

とくに女性の方は閉経後、声帯ヒダの浮腫みを呈した場合、低音化(声帯ヒダの質量が増すため)&嗄声(声門がピッタリ閉じなくなるため)になります。
そう、一部のおばさん声の特徴であるガラガラ声。
予防法および改善法は、内喉頭の乾燥防止と上喉頭動脈の血流促進(甲状軟骨舌骨間を開大して甲状孔の役目を保全させることが重要)でしょう。




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追記:女性の年齢による声の変化は、音に繊細な声楽家やオペラ歌手に見受けられます。早いひとで、ソプラノは30代、メゾソプラノやアルトは40代から。また、閉経後の声帯粘膜の浮腫みも高音不全を引き起こしますね。当サロンでは、最先端のボイス・アンチエイジングを行っており、優秀な高齢歌手(男女)に対し実績を上げております。








喉と声のスポーツトレーニング&リラクゼーション
 ボイスケアサロン
 會田茂樹|あいだしげき 




Detailed voice dictionary
 
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~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。





by aida-voice | 2017-09-04 02:16

息にも音色がある?


息、つまり、空気の流れですから、明確に音色とは断言しにくいのですが、あります。

実験しました。

小学校の授業で使うリコーダー。

異なるひとに、定めた単音を吹いてもらい、その違いを聴き比べます。

すると、同じリコーダーにもかかわらず、吹いたひとによって、音色が異なることに気づきます。

その結果から、息にも個性(音色)があると言えます。

理由を考えましょう。

息は、肺から、気管および気管支、声門、喉頭室、梨状陥凹、咽頭、口腔を通って体外に放出されます。

これら通過する各組織の形状(大小、長短、容積の多少、硬軟、角度など)によって呼気(空気)が流れる状態に差が生まれます。

この差が、吹口(唄口)での造音に影響を与えているのです。

よって、息にも音色があると言っても過言ではないですね。

声色の重要な要素である5つの共鳴腔だけでなく、呼気にも音色があるなんて・・・

組み合わせは無限大。

誰一人として完全に一致する声は無いでしょう。

だから、声ってステキ!




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1:これを逆に考えれば、『声マネ』が生成される過程も想像がつきますよね。以前、モノマネ芸人の外喉頭を調べたことがありますが、それは素晴らしい喉(生まれ持った共鳴腔の存在)と柔軟性&運動性にあふれる発声関与筋の持ち主でした。やはり、声ってスゴイ!





追記2:息の音色と口臭は関係ありませんからね【苦笑】







喉と声のスポーツトレーニング&リラクゼーション
 ボイスケアサロン
 會田茂樹|あいだしげき 




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by aida-voice | 2017-09-03 00:05

寄稿文〔平本真大先生〕



優秀なボイスアドバイザー平本真大先生から寄稿がありましたので、原文のまま掲載します。




筋肉の特性から考えるボイストレーニングとボイスケアのありかた

2017年8月8日 平本 真大

※注意※
1.この文章は、平本真大が個人的に考察したものです
 喉頭周辺筋群ではなく大きな筋肉の特性を基にしていますので、全て発声に当てはまるかどうかは不明点がありますことを最初にお詫びします。
2.この文章はボイスケアサロンに寄稿したものですが、文章の内容に関して
 発生した如何なる出来事に関してもボイスケアサロン及びそのスタッフは責任を負わないものとします
 また、ボイスケアサロンの許可なく文書の転用を禁じます
3.この文章に関する質問や問い合わせは平本真大のTwitter(https://twitter.com/nayuta_lv99)にて承ります
 意見や批判等全て今後の活動の参考とさせて頂きます
4.文中で言及するボイスケアとはボイスケアサロンのことではなく、発声やそれに関わる整体・鍼灸・マッサージなどの行為全般を指します
 また、既存の組織・書籍・ボイストレーニングの方法論などを批判する意図は一切ございません

筋肉の三大性質
1.反射
 代表例として伸張反射(急激な筋肉の伸びに対して筋肉が収縮を起こす反射。筋肉の損傷予防や姿勢維持のためと言われています)
 また、伸張反射とは逆の逆伸張反射(ゴルジ腱反射とも言う)も筋肉で起こる反射の代表例です。
 発声に近いところで言えば、嚥下時に喉頭が持ち上がり、喉頭蓋が蓋をし、飲食物が気道へ流入するのを防ぐのも反射によるものです。
2.反応
 反射とは異なり、筋肉自体の運動や外部からの刺激を筋紡錘から活動電位(インパルスとも言う)として、神経を通じて脳に伝達します。
3.記憶
 1と2の反射や反応、それに伴う筋繊維の損傷や再生、伸び縮みの癖などを脳だけでなく筋肉自体が記憶します。

さらに筋肉は下記のような特徴を持ちます。
1.筋肉は運動で肥大させるよりも元の弱い状態に戻す方が難しい
2.筋肉は力を込めるよりも脱力する方が難しい
3.筋肉を運動で肥大させるよりも神経を敏感にする(筋紡錘による神経から脳への伝達を鋭敏にする)ほうが時間がかかる
4.筋肉は肥大すればするほど動きが単調になり、しなやかな動きを苦手とする
5.筋肉は自力では縮むことしか出来ず、拮抗筋の力を借りるか他動的に動かすことによってしか伸びることが出来ない
6.筋肉は縮ませ続けると硬くなり、これが常態化したものが一般的に「筋肉のコリ」と言われる
7.多くの筋肉は両端が腱であり、骨と結合している
 腱(繊維性結合組織とも言う)とは、要するにスジ肉のことで伸び縮みは非常に困難です。

以上の特徴を踏まえ、ボイストレーニングやボイスケアがどうあるべきかについて考察していきます。
発声はしばしばスポーツに例えられます。
実際、筋肉や呼気等の連動ですから複雑なスポーツであると解釈できます。
これらの連動をスムーズに行う必要がありますから、トレーニングと言っても筋肉を鍛えて肥大させることが優先課題ではありません。
前述の通り、筋肉は肥大すればするほど動きが単調になりますので、まずは柔軟性や運動性に焦点を当てるべきです。
この二点を成立させた上で、必要なだけの筋力をつけていくのがベターであると考えられます。
よってボイストレーニング・ボイスケア両方において、
喉頭周辺を自由自在に操るためにストレッチ要素と低負荷なトレーニングから開始し、中~長期的なプランを組むべきです。
素人がいきなりプロスポーツ選手になることが出来ないのと同様に、
発声を自在にするのにも長大な時間を要するということは念頭に置くべきです。
これは独学でも、誰かに師事していてもボイスケアを受けていても同様です。
多くの場合、どのような手段を用いても声は一瞬で劇的に変化しません。
(何かしらの変化は比較的早期に体感できるとは思いますが、そこからはゆるやかに変化していきます)
劇的に変化したとすれば以下のような状況が考えられます。
1.今まで日常生活を含めあまり積極的に発声をしていなかった方がボイストレーニングやボイスケアを受けた
2.必要な柔軟性・運動性・筋力は備わっていたが使い方を誤っていたか知らなかった
3.LDP(喉ニュースを参照して下さい)やスランプから脱した
4.思いきり誤った発声をしてしまった
などです。
ですので、変化が無いからといって早々にあきらめてしまうのは個人的にはもったいないと思います。
ただし誰かに師事していたりボイスケアを受けているという場合は金銭も関わりますから、信用できるかどうか
自分で判断できるだけのリテラシーはある程度備えておく必要があります。
(この文章がそのリテラシーの一部にでもなれば幸いに思います)

難しいのはここからです。
前述の通り、筋肉は自力では縮むことしか出来ません。
よって拮抗筋を縮ませることによって目当ての筋肉を伸ばす必要がありますが、喉頭周辺筋群に明確な拮抗筋は少ないとされています。
筋肉自体の小さや繊細さゆえに元々筋紡錘が少なく感知し辛い(あるいは不可能)にも関わらず、
目当ての筋肉は脱力し、拮抗筋を縮ませることが出来なければストレッチにはなりません。
(イレギュラーですが、ひたすら脱力をし重力での伸びを待つ方法も考えられます)
この難易度の高さゆえ、安易な発声から筋肉のコリ、あるいはボイスケアサロンで呼称するところのLDP状態に陥るのは容易です。
そして筋肉が記憶の性質を持つため放置すればするほどに悪化していきます。
これを阻止するには、軽度な場合は積極的なリラックスや負荷の少ないボイストレーニングで改善が見込めます。
重度の場合は他動的に伸ばしてやるほかありません。
文中で述べましたが、ストレッチ要素を含む低負荷なトレーニングから開始し、中~長期的なプランを組むべきです。
これはどれだけ発声に熟練していても同じです。
喉頭周辺筋群に強力な負荷をかけるのは、あくまでも一時的に留めたほうが無難です。
例えば延々と自分の発声の限界に挑戦したり、徐々に負荷をかけることなく一気に筋肉に負荷をかけたりすると、
筋肉のコリどころか筋肉や声帯の損傷、軟骨の脱臼など取り返しのつかない事態に繋がりかねません。
ボイストレーニングとボイスケアに求められるのは何よりも先ず安全性です。
早く結果を出したい、すぐに求める声を得たい気持ちは痛いほど分かります。
ですが、少なくとも現時点では長期的に反復練習やボイスケアを行うのが最も確実かつ安全です。
是非先生側も、生徒の要望に応えることだけに焦ることなく、優先すべきは生徒の安全と将来であることを考えてプランを組んで下さい。
早期に結果を出すことに関しては、まだまだ現時点においては研究の余地があると考えています。

以上








~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。





by aida-voice | 2017-09-01 09:52