2009年 02月 03日
高音が出ない!?
高音発声に欠かせないのが輪状甲状筋(前筋)。
しかし、この筋肉を十分使い切っている人はごく僅かだと感じています。
咽頭収縮筋や輪状咽頭筋そして茎突咽頭筋のTonus&Tightによって、輪状甲状関節の動きを阻害しています。
そのような人は主に声帯筋を硬縮させ声帯粘膜の振動をメインとして高音発声を行っています。
これでは声帯の振動率が悪くなり、鉄琴のように硬く鋭い音となってしまいます。
発声している本人も、聴いている観客も、疲れます・・・
また、振動させるのにかなりの労力と呼気が必要となります。
そのため、ブレスが短くなります。
高い音程の歌では息が短く「はぁはぁ、こんな歌は難しい」となってしまいます。
輪状甲状筋を100%可動させている人は、どのような高音も自由に簡単に出してしまいます。
もし、高音が出難い・高音のコントロールができない・高音が硬い・高音になるとブレスが短くなる等の症状がありましたら、それは輪状甲状筋が脆弱なおそれがあります。
的確な筋運動をしているかどうか、関節可動域はあるか、筋腹の左右差はないかをキチンと調べましょう。
整備不良の楽器で練習しても上手くならないのと同じで、喉の整備不良は歌の向上にはつながりません!
ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)
~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice
| 2009-02-03 16:36