2008年 12月 11日
肩こりと声
あなたは肩こりがありますか?
患者様にご協力いただき、肩こりと声の関係を調べてみました。(特に、世間から一流と言われる歌手・俳優・声優やTV局アナウンサーなどです。その理由として、エリートボイスユーザーは、些細な声質の変化に敏感だからです。ご協力感謝申し上げます)
その結果、恒常的に肩こりがある人よりも、良かったり悪かったりする人(つまり症状にナミがある人)の方が、声に大きく影響することが判りました。
詳しいデータや筋硬度値はお伝えできませんが、概して肩こりは声に良くありません。
その理由は、次のように推測できます。
肩がこる
↓
僧帽筋が硬化する
↓
肩峰が内方にカールする
↓
鎖骨が前方移動
↓
胸鎖関節の可動性が消失
↓
胸鎖乳突筋が硬くなる
↓
胸骨舌骨筋もTightになる
↓
甲状軟骨の動く空間的余裕が無くなる
↓
喉頭が奥に引き込まれたポジションとなる
↓
声道や共鳴腔も狭くなる
↓
声が出し難い
↓
響きのない平たく心に届かない駄声になる
また、僧帽筋は大きな筋肉ゆえ内在する毛細血管も多く、そのため血流も豊富です。
様々な理由で硬化した筋肉は代謝障害を起こし、痛みの物質を残して肩こりの症状を呈します。
頚背部の血流が低下すると、喉頭への血流も不足しがちになると予想できます。
これによって喉頭周辺の動きが緩慢になり、声に悪影響を与えます。
肩こりは必ず治しましょう!
ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)
~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice
| 2008-12-11 16:55