笑うと横隔膜は鍛えられる!? 方法伝授編



“お笑い”から“笑いヨガ”まで、世の中は 《笑》 ブームです。
私も便乗して一つお伝えしましょうか!?
それは横隔膜強化の一法です。
横隔膜ゲラゲラ鍛練法とでも命名しましょう。(大笑)

誰もいないことを確認してください。 ← 状況を知らない人が見たら「頭が狂ったのか!?」と思われますから…
喉周りやお腹周りをゆったりした服装にします。
ネクタイとベルトははずしましょう。
シャツのトップボタンもはずし、可能ならズボンやスカートのホックもはずします。(ベストは、上半身裸で直接皮膚に触れながら行うと、手指に横隔膜の精密な動きが読み取れます!)
床や畳の上に仰臥位(仰向け)で横たわります。
首筋にタオル枕をあてがって頚椎のアーチを保ちます。
視線は真上にします。(顎を引いたり上げたりしないこと)
最下肋骨に母指が触れるよう両掌を腹部に乗せます。
無理やりの作り笑いでもOKなので、出来るだけ大きな声量で上腹部が動くよう笑ってください。【写真1】
最初は「ハハハ」⇒「ワハァハァハァ」⇒「ワッハッハッハッ」と振幅および時間を延ばせは素晴らしい効果が期待できます。
なお、過緊張性発声障害・痙攣性発声障害・音声振戦症・音声衰弱症の方々は、可能な音量から始め、徐々に大きくしていくよう努力してください。
そして、次が最重要ポイントです。
ゲラゲラ笑えばお腹が動くと思いますが、両掌で圧を加え、それを押し返すように横隔膜を真上(寝ている状態で天井方向)に動かしてください。【写真2】
時間ですが、最初のうちは10秒×10回位、少しずつ時間と回数を増やしていき、最終的には連続3分間笑い続けられるのが理想です。
上級編として、腰をねじり上半身は仰向け下半身を横向きの状態で横腹を押さえて同じように行ってください。【写真3】
お笑い番組を見ながら始めていくのも良いでしょう。(それほど面白くなくても無理やり笑ってくださいね!!!)
笑いながらも横隔膜の動きを冷静に感じ取ってください。
そして、立位で通常の発声を行うとき、とくに歌唱の場合、横隔膜を低位に下げた状態を保ちながら前方(水平方向)に広がるように息を出しましょう。
これが横隔膜の支えです!
この横隔膜ゲラゲラ鍛練法は、横隔膜の動きの活性化と強化に有効です。(一朝一夕にはできませんよ。毎日毎日欠かさず弛まぬ敢行が必要です。最短でも3~6ヶ月は要りますね。やはりスポーツと同じです。野球をしたことのない人が高校野球部に入部して即甲子園に出られる選手は皆無でしょう)
最終的に横隔膜の動きを正確に感得できるようになれば、笑わなくても精密な横隔膜運動が自由自在にできるようになります。
また、横隔膜を大いに使う爆笑行動をすることで腹筋も鍛えられ、笑いによる精神安定効果で免疫力もUPして風邪もひき難くなります。
是非、お試しください。




【写真1】
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【写真2】
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【写真3】
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ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)






~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2008-12-06 00:09