2008年 10月 03日
茎突咽頭筋の重要性
甲状軟骨は、茎突咽頭筋と茎突舌骨靭帯によってぶら下がっていると言っても過言ではありません。
茎突咽頭筋(Stylopharyngeus)の詳細
起始 茎状突起の内側
停止 甲状軟骨の後縁
機能 咽頭を持ち上げ広げる
神経 舌咽神経の筋枝
動脈 上行咽頭動脈の咽頭枝
この茎突咽頭筋が硬化すると、甲状軟骨は上奥に引き上げられ固定し、声を生成し難くなります。
今日は、茎突咽頭筋の起始部から中間筋腹までの、弛緩アプローチの様子をお伝えします。(中間筋腹から停止部までは頚部前面よりアプローチします!)
術後は、筋肉が柔軟性を得、甲状軟骨が自由に動いて調音が容易になることと、舌骨上筋群にゆとりができるため滑舌が格段に良くなります。
なお、茎上突起は細く弱いので骨折しやすく、茎突咽頭筋は脆弱なため筋断裂を起こしやすいので、正確な解剖知識と繊細なテクニックが必須です。
素人判断で、真似をしないよう十分ご注意ください。
それではご覧ください。
ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)
~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice
| 2008-10-03 00:13