2008年 09月 04日
共鳴腔で声は決まる
多くの楽器は共鳴具によって価値が決まります。
バイオリンは弦や弓が素晴らしいのではなく、f字孔のある胴がすべてです。
アコースティックギターもピアノもクラリネットもトランペットも同様です。
そう、人間も同じなのです。
皆さんもよくご存じの歌の上手い物真似歌手の様子を調べたところ、声帯を変化させるのではなく、その上部の共鳴腔を変幻自在に駆使して似せています。
甲状軟骨の形や大きさは固定されています。
よって、その中に存在する声帯や仮声帯および喉頭室の動きはしれています。
逆に、梨状陥凹から咽頭周辺は軟部組織のみです。
この辺りに美声の確かな答えがありますね。
共鳴腔を活躍させるには喉頭がしなやかに動かなければいけません。
つまり、舌骨をはじめ甲状軟骨周辺筋が過緊張したり可動範囲不足であったりすると素晴らしい音色は期待できません。
繰り返します、声の良し悪しは共鳴腔で決まるのです!
さあ、喉頭周辺筋の柔軟性と筋強化によって思い通りの声を実現しましょう。
実際、それほど難しいことではありませんよ。
MR解剖図(舌骨付近断面、手前が顎で頭骸基底面方向を見た図、青色楕円が共鳴腔)
ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)
追記:上記の内容は喉頭や声帯にトラブルを抱えていない人に限定されます。
~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice
| 2008-09-04 14:35