2008年 08月 26日
声が良くなるまで、どのくらいの期間が必要なの?
当院に来た方々の経過と結果を調べたところ、特徴ある例がありましたのでお伝えします。
ここでは、発声テクニックや歌唱技術を教えるのではなく、喉の効率を高め、声そのものを良くします。(歌が上手くならないとボヤク人がいますが、それは歌唱の技術を身に付けていないからですよ)
次の条件を持った人は、6~18回以内の通院施術に改善しています。(音声障害を除く)
つまり、思い通りの声を獲得しているのです。
1機能性および器質性の障害がない
2喉頭周辺筋が硬い(単純な筋肉の悪い癖)
3甲状軟骨の形状が良い
4音楽(楽器)を習ってきた
5スポーツの経験者
6頭脳明晰(勉強熱心)
7感性豊かである
8耳が良い
9ボジティブ
10通院の頻度が多い(次の施術日まで1ヶ月以上空くケースでは、良くなる確率がグンと減っています。最短は週1回受診の3カ月間で、素晴らしい歌声をゲットした超活躍している歌手がいます。
これらの条件が欠けると、声の改善(美声への変身)の可能性は減ります。
喉の運動能力を高めれば、それが可能になります!
また、器質的音声障害の場合は、改善の可能性がどんどん増えています。
すべて、程度や個人差によって期間は大きく変わりますが、おおむね下記のようです。
甲状腺摘出手術後の声の改善:回数12回~48回、期間1年~4年
声帯結節:最速が4回でした!
声帯萎縮:回数24回以上
声帯溝症:最速で5カ月(検査していた医師もビックリ!)、平均は36回以上
最期に機能性音声障害の情報です。
機能性音声障害は、治すのではなく声を出しやすい環境を整え、病気を感じない程度まで発声能力を高めることが施術の目的になります。
これらは、症状の重さはもちろんですが、病歴の長さが大きく関与していることがわかりました。(長期間にわたって喉頭の筋肉を正しく使うことができなくなっているため)
痙攣性発声障害:18回以上(レアケースとして6回で良くなった人がいましたが、SDと診断とした某医師のミスで、過緊張性発声障害ではないかと考えています)
音声振戦症:? (北海道にこの病気の人が多いのは何故???)
過緊張性発声障害:1回~48回以上
すべて會田茂樹のアプローチの膨大なデータから導きだしたもので、施術の効果や結果を約束するものではありません。
また、途中で断念(施術を中止)してしまう方々も少なからずいらっしゃることも報告しておきます。
「あと少し我慢して頑張れば、良くなったのに・・・」と感じる患者さまが大勢います。
残念であると同時に、私の力不足を反省しています。
ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)
追記:データには、各医療機関の数値も加味しています。
~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice
| 2008-08-26 19:09