変声障害


声変わりしなければならない時期に精神的ストレスや物理的外傷などによって、声が高いままの青年がいます。
しゃべられないわけではないため放置されるケースが多いのですが、最終的に地域の大学病院や大都市の音声専門医院へ行って、変声障害の診断を受けます。
投薬による改善方法は確立されておらず、甲状軟骨形成術Ⅲ型の手術を受ける人もいます。
そのため、一般的には音声訓練がメインとなります。
甲状軟骨切痕を上から押さえつけて発声すると、声が出しやすく、やや低音となるため、この方法を繰り返して改善を促進させます。

当サロンにも、全国から変声障害の患者様がいらっしゃいます。
こちらでは、喉頭周辺の筋バランスを変化させて発声を根本から治していきます。
多少の時間と根気が必要ですが、緩やかな回復は可能だと考えています。
実際、何年も大学病院の音声訓練で完治しなかった方が、會田茂樹の施術によって数か月で満足いく声まで改善した患者様もいます。
詳細な施術内容は省きますが、変声障害の患者様は特有の筋運動を呈します。
さらに躯体と呼吸の特徴にも注目しなければなりません。
これらを是正するだけのことですから簡単です。(各種物療とピンポイントマイクロストレッチなどの混合施術が効果てきめんです!!!
しかしながら、筋肉を変化させるには、ご本人の努力も大切ですが、生まれ持った筋感覚や運動センスが大きく関与します。
例えば、A君とB君が、同時に野球部に入部しました。
週3回、全く同じ練習を行っています。
半年後に、A君はレギュラーに選ばれ、B君は補欠・・・。
このように、同内容の施術を行っても、快癒までの時間の長短や改善の可否が人それぞれ異なるのです。
この点をご考慮いただき、それでも前向きに考えながら施術で回復を目指していただきたく存じます。





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変声障害の皆さまのご快癒とご多幸を祈りつつ・・・




追記:幼少期の過大発声や外喉頭筋トレなどで変声障害に罹患するリスクが増すデータがあります。他のスポーツでも、身体が出来上がっていない時期に無茶なトレーニングを積み重ねると、ケガや成長障害が起こります。これと同じ理屈です。十分ご注意ください。




ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)





~メッセージ~
この記事は往時の外喉頭外来〔医師と共同研究〕時のデータに基づくものです。よって、不確かな蓋然性も高く、内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。現在は病気に対するアプローチは行っておりません。声の不調は医師にご相談ください。






by aida-voice | 2008-07-09 18:12