2008年 06月 19日
喉の奥が渇く (耳鼻科で声帯に問題ないと言われたが・・・)
喉の奥が渇く
(耳鼻科で声帯に問題ないと言われたが・・・)
風邪でもない、喘息(ぜんそく)でもない、喉の奥が渇く(かわく)。
耳鼻咽喉科で調べても、声帯には異常なく、「アレルギー性のものでしょう」とか「咽喉頭異常感症です」と一蹴される。
そのような症状を訴える患者様が結構います。
当院では、病気に対する治療は行っておりません。
まず、音声に長けた医師に診てもらいます。
声帯や喉頭に問題なければ、次に胸部外科および甲状腺専門医に精査してもらいます。
気管支炎も甲状腺疾患も否定されたとき・・・、外喉頭筋に着目すると「ある事実」が分かってきます。
それは矢状面から見た甲状軟骨と頚椎の位置です。
下図の緑線の距離
ビデオ精密測定は当院で体験していただくとして、重症例では甲状軟骨が埋没しているように外皮から観察できることさえあります。
甲状軟骨翼の角度も考慮しなければいけませんが、喉頭隆起が目立たない男性もいます。
特異な症状として、甲状軟骨内部(のど)の奥およびその下が乾燥する、ヒリヒリする、声がかすれるなどです。
じっくり触診検査すると、Tonusによる過緊張とはやや異なる筋肉の触覚を得ます。
外喉頭筋や茎突咽頭筋のTightは存在しています。
しかし、それだけでなく最大のポイントとして、下咽頭収縮筋の筋膜が頚椎前面部に存在する軟部組織と癒着傾向にあるように感じることです。
そこで、各種物療を用いて外喉頭筋を弛緩させ、手技によって甲状軟骨を引き出し、内筋ではなく下咽頭収縮筋を伸ばすように筋膜リリースを行うと、かなりの確率で症状が軽減します。
たった一度の施術で快癒した人もいらっしゃいます。
メカニズムもある程度判明しています。
説明には、PCを用いたinteractive anatomyと機能喉頭模型が必要です。
~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。
by aida-voice
| 2008-06-19 00:31