2008年 04月 15日
声帯触診
この指で生の声帯をさわりました!
摘出喉頭(解剖は医師)での声帯触診の様子を供覧します。
音声医学の発展を願って、あくまで科学的な研究を行っており、衝撃画像に該当しないよ うカラーをグレーに変更してお伝えします。
お苦手な方はご覧なさらないでください。
≪カラー映像は會田ボイス整骨院でご覧ください≫
解説
画面向かって右の小さなヒダが声帯です。
思いのほか小さいので驚きました。
声帯の表面はツルツルしており、感触はゴムのように弾力がありました。
また声帯の左にあるヒダは仮声帯で、その間のくぼみは喉頭室です。
輪状甲状筋を作動させると、声帯の緊張度合と長さが変化するのを感じ取れました。
生の声帯をさわることによって、真の声帯の動きが十二分に知ることができました。
この小さな筋肉と粘膜のヒダが、素晴らしい人の声を作り上げるのです。
筋肉は、自己収縮は可能ですが、能動的伸長はできません。
声帯を伸ばすのは、内筋や前筋の働きに頼っています。
多くの方は声帯そのものが自己の力で伸び縮みしていると勘違いしています。
本当の声帯の働きを知ってあげましょう!
撮影場所 アメリカ合衆国ミネソタ州ロチェスター メイヨークリニック
参加学会 喉頭機能外科
最後に、この解剖所見は、医学の発展を願ってご献体くださった奇特な御仁のご厚意の賜 物です。
若くしてお亡くなりになられた故人のご冥福をお祈りすると共に厚く篤く感謝申し上げます。
ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)
~メッセージ~
この記事は往時の外喉頭外来〔医師と共同研究〕時のデータに基づくものです。よって、不確かな蓋然性も高く、内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。現在は病気に対するアプローチは行っておりません。声の不調は医師にご相談ください。
by aida-voice
| 2008-04-15 00:10