旧 會田ボイス整骨院 ホームぺージ ボイスコラム13


ホームページ改新にあたり、2005年に発表した會田ボイス整骨院ボイスコラムを載せます。
このコラムは当時の最新発声医学をお伝えしてきました。
既に古い情報となってしまい、現在とは多少異なる見解もあります。
しかし往時の最先端を偲んで訂正せずに載せることをご了承ください。
その点をご考慮いただき、お読みくださいますようお願い申し上げます。



13:高音で歌うためのヒント

昔に比べ、最近の歌は高音の音階部分が多くなってきたように感じます。オペラでも、ソプラノやテノールがメインですし、歌謡界でもハイトーンな歌が流行っています。
「どうしたら歌が上手くなるのか?」の質問の次に多いのが、「どうしたら高音が出るのか?」です。
喉の構造解剖的には輪状甲状筋の活躍と反応の向上、甲状軟骨を下制するための筋群の強化などが挙げられます。これらは残念ながら、頚のどこかを押してハイ完成とか喉を捻って即OKとか、簡単に輝くような高音を出すようにはできません。
的確な施術と熱心なトレーニングが必要です。
だからこそ彼らは高音で人々を魅了してお金を稼ぐことができるのです。諦めずにチャレンジすれば必ず可能になります。なぜなら、声は軟部組織と筋肉によって作られるのですから。さらに、それらの筋は小さいためスポーツほどの強大な筋力は要りません。だから80歳を過ぎても、若々しい美声で高音を歌う声楽家も存在するのです。
皆さんも、美しい高音を獲得するために一緒にがんばりましょう。
ここで、高音で歌うための普遍的な三大ヒントを列挙します。
最高音の前音のピッチを意識的に高くする。
理由:高音に対する喉の準備を促すため。
音程が下がるときこそ高音を意識する。
理由:安堵により筋が弛緩してしまい、再度高音へ移行できなくなってしまうから。
高音ほど息の流れを細くする。
理由:薄く伸ばした声帯に大量の息は不要。





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~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice | 2008-03-07 23:25