2008年 03月 07日
旧 會田ボイス整骨院 ホームぺージ ボイスコラム1
ホームページ改新にあたり、2005年に発表した會田ボイス整骨院ボイスコラムを載せます。
このコラムは当時の最新発声医学をお伝えしてきました。
既に古い情報となってしまい、現在とは多少異なる見解もあります。
しかし往時の最先端を偲んで訂正せずに載せることをご了承ください。
その点をご考慮いただき、お読みくださいますようお願い申し上げます。
1:ステキな声や歌声は人生をも変える
≪声は最強の武器だ!≫
以前、ベストセラーとなった『人は見た目が9割』(竹内一郎著、新潮新書刊)の中に、アメリカの心理学者アルバート・マレービアン博士の実験結果が載っていました。人が他人から受けとる情報(感情や態度など)の割合について、顔の表情が55%、声の質、大きさ、テンポが38%、話す言葉の内容は7%であると記載されています。
これは、友人同士あるいはビジネスで話をしたり応対したりするとき、人は相手の顔を見て一瞬に半分以上を勝手に判断してしまうことを意味します。
その次に、声を聞いて決めるのです。
これが約4割を占めるのですから、声の重要さを再認識してしまうでしょう。
話す言葉の内容はたった7%にしか過ぎないのです。この低い数値には多少驚かされますが、よく思い起こしてみれば、皆さんもこのことには十分納得できるはずです。
話の内容はさておいて、自分も他人も顔と声だけで「この人は良い人だ」「この男は何か企んでいるな」「穏やかで素晴しい女性だ」などと、無意識のうちに大方決めこんでしまっているのです。
そこで、人から好かれたり気に入られたりする最善の方法の一つとして、顔を良く見せ、かつ、ステキな声で話しかけることが挙げられます。
まず顔ですが、顔の造作は産まれ持った個性と歴史があるため、美容整形などで治療しない限り大きな変化は難しい。
ただ、ある人はイケメンの木村拓也さんの顔が好みであり、ある人は燻銀の北野タケシさんの顔が好きというように意見が分かれます。
また、「君は菅野美穂さんが美人だと思うようだが、僕は小雪さんが最も美しいと思う」などと言う人もいるでしょう。このように、人それぞれ他人の顔付きの個性を受容する能力が存在します。
したがって、絶対的完璧な美女や美男子が決まらないのはこのためです。顔そのものを大きく変えて世の中のすべての人から好かれるようにするのは不可能です。まあ、美容整形のドクターにお願いして、より大勢の人々から賞賛される顔になるのはやぶさかではありませんが。
そこで、顔の作りではなく、顔に関連して、必ず評価されたり認知されたりする方策があります。
それは『表情』です。
当院で、声と顔の実験をしてみました。
まず、数名の被験者の一人に、喜怒哀楽を感じていない心境を保ってもらいます。
これをゼロポジションの表情として、さまざまな要求に応じた声を出したときの顔付きを、どのように感じたか、他の被験者が考察します。
例えば、声を明るく発すると顔の表情がパッと明るくなる。
反対に、無理矢理沈んだ声をだすと顔も暗く曇った表情になる。
功を成しえた立派な声をイメージすると顔付きが引き締まり、姿勢が良くなるなどです。このような同じ実験を次の人に行います。
それらのデータを基に、声の特徴と表情の変化をまとめました。
ここで、表情に対する表現は多種多様に表されたため、表情研究がメインではないこともあり、あえて大きく二つに分け『明るい顔付き=ポジティブ』と『暗い顔付き=ネガティブ』としたのです。
以下にその声の特徴と表情の変化の結果を載せます。
さらに、低い声と高い声についても述べておきましょう。
聞き心地の良い低音や高音は、ポジティブのカテゴリーに属し、人によってその音域の範囲が大きく異なっていました。
ある人には胸の透くような爽やかな高音に感じても、違う人にとっては耳障りな雑音でしかないようです。
したがって、最低音や最高音は判断基準が曖昧になるため、当該実験では割愛したことをお伝えします。
これらのことから、表情があって声の質が変わるのでなく、声を変えるから表情が変化するのです。加えて、心の状態までも多少関連してくることに着目すべき点です。
ポジティブな声を発すれば、多くの人に好かれたり信頼信用されたりして、他者に安心感と誠実さをアピールすることができます。
著名な占い師や、今流行のスピリチュアリズムの先生や、アニメの有名な声優さんなどの音声と彼らの成功を調べてみますと、もれなく前述のノウハウが当てはまることに驚きを禁じえません。
このような事実を知れば、『声は最強の武器だ!』と豪語したのもうなずけるでしょう.
この声こそ、アクティブボイスです。
ボイスメンテナンス研究の會田ボイス整骨院では、皆さんの声や歌声を良くするボイスケアを日夜研鑽しております。
~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice
| 2008-03-07 00:02