2008年 03月 23日
模型で見る輪状甲状関節の動き
輪状甲状関節の動きを見てみよう!
高音発声について語られるとき、常に「輪状甲状筋」の名前があがります。
その名前は、書物やサイトでもよく聞きます。
しかし、皆さんはどのくらい正確に知っているのでしょう!?
私は、何年も喉頭研究に携わって、ようやく最近になって本当の動きを把握しました。
頭でわかったつもりでも、平面で考える論理(二次元)には限界があります。
私は、ドイツ製喉頭機能模型で大まかな動きを理解し、アメリカで最も有名な医療研究機関メイヨークリックで摘出喉頭(専門の医師によりご遺体から取り出した新鮮な喉を解剖)を実際に触れて、やっと完全に動き方がわかりました。
今回は当院にある喉頭模型を横から見た輪状甲状関節の動きを見てみましょう…
まず、輪状甲状関節を動かす輪状甲状筋です。
垂直部と斜部に分れ、輪状軟骨弓を挙上し甲状軟骨板を下降、輪状甲状間を短縮させて声帯を引き伸ばします。
それが下の絵図(側面)と写真(正面)です。
次に横から見た輪状甲状関節の動きです。
低音発声時
高音発声時
真上から見た声帯の様子です。
低音発声時(輪状甲状筋は弛緩)
高音発声時(輪状甲状筋は収縮)
※模型ゆえ完璧な可動状態でないことをお断り申し上げます…
ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)
~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。
by aida-voice
| 2008-03-23 23:26