2008年 03月 13日
上喉頭動脈の血流量の重要性
私の行う耳鼻咽喉科の専門外来で、声帯結節・声帯ポリープ・声帯萎縮・声帯溝症・心因性失声症・痙攣性発声障害の方々の喉をたくさん触れてきました。
実は、その多くは外喉頭筋群に過緊張があることが判明ました。
筋過緊張によって、甲状軟骨と舌骨間に圧がかかったり間隙が狭小になったりして、甲状舌骨膜孔から入る上喉頭動脈の血流量が減少することが予想されます。
上喉頭動脈は声帯への酸素や栄養供給を担っています。
それらが減ってしまうと、発声効率低下につながってしまうのではないかと仮説を立てております。
現在、超音波画像診断装置を用いて、萩野仁志先生と共同で會田茂樹による施術前と施術後の血流量や速度を計測して客観的データの収集ならびに研究をしております。
この先も皆さまのお役に立てるよう更なる研鑽をお約束申し上げます。
ボイスケアサロン
會田茂樹(あいだしげき)
~メッセージ~
この記事は往時の外喉頭外来〔医師と共同研究〕時のデータに基づくものです。よって、不確かな蓋然性も高く、内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。現在は病気に対するアプローチは行っておりません。声の不調は医師にご相談ください。
by aida-voice
| 2008-03-13 21:51