2024年 06月 27日
質問と回答
質問〔〇〇〇〇先生〕
日本音声言語医学会で何度かお目に掛かった〇〇〇〇です。昔、一色先生の講義を受け、術式を見学させて頂き、感銘を受けた記憶が有ります。會田先生は一色クリックで外喉頭外来を創設したと伺っておりますが、どのような経緯で立ち上げられたのでしょうか? また、一色先生に纏わる思い出など有ればお聞かせ下されば幸甚です。
回答〔會田茂樹〕
耳鼻咽喉科医の〇〇〇〇先生でいらっしゃいますね。
お久しぶりでございます。
一色クリック耳鼻咽喉科医・形成外科の外喉頭外来は、故一色信彦先生がお創りになられたものです。
そこでの施術を「喉頭クリニカルマッサージ」と命名していただきました。
20年近く前、一色先生からお手紙をいただき、京都までご挨拶にうかがいました。
外喉頭の軟部組織からアプローチするボイスケアの施術にご興味を持たれ、一色クリニック内での開催をご提案くださいました。
それも翌週から。
一色先生の進取性に富んだ決断力の速さに舌を巻きました。
東京から京都まで、毎週木曜日(金曜日)に外喉頭外来を担当させていただきました。
徐々にご高齢となられましたが、手術着を着て、メスを持った瞬間、シャキーンと背が伸び、正確無比な手術を行っておりました。
そのお姿に憧れ、わたしのボイスケアの施術に大いなる影響を与えてくださいました。
「常に集中」「美しく」「丁寧に」が基本概念として生き続けております。
また、よく食事もご一緒させていただきました。
奥さまの誕生日会にもお招きいただきました。
仕事中はキリっとダンディでいらっしゃいますが、お酒を召し上がると、笑顔が素敵かつおちゃめな一面も度々ありました。
メイヨークリニック(ミネソタ州ロチェスター)やボイスファンデーション(ペンシルベニア州フィラデルフィア)もご一緒させていただき、学究はもちろん、楽しい思い出が一杯でございます。
音声医科学の先駆者であられる一色先生のお名前は、日本はもちろん、海外の方が広く知れ渡っている様子に喜びを禁じ得ませんでした。
公私ともにお世話になり、わたしの敬愛するBOSSです。
お亡くなりになり、間もなく二年ですが、未だ悲しみが癒えません・・・
《〇〇〇〇先生のご許可をいただき掲載しております》
ボイスケアサロンⓇ
會田茂樹(あいだしげき)