質問と回答


質問〔声で苦しむTY様〕

最近は声のお医者さんが増えましたが、どんな基準で選んで行けばいいですか?




回答〔會田茂樹〕

おっしゃる通り、音声専門の病院も多くなってきましたね。

治療機会が増え、良い傾向だと思っています。

これまで多くの音声専門医に出会ってきました。

これまで多くの音声疾患で悩んでいらっしゃる方々に出会ってきました。

そこで感じたことを包み隠さずお話ししましょう。

声帯結節やポリープ様声帯などの器質性疾患以外の機能性疾患は、診ていただいた医師によって見解が異なるケースも多く、正解を導くのが難しい世界だと感じています。

つまり、病院毎に診断名がバラバラになる場合が少なくありません。

ある医師には「問題ない」、ある医師には「気のせい」、ある医師には「過緊張性発声障害」、ある医師には「機能性発声障害」、ある医師には「逆流性食道炎」、ある医師には「音声震戦症」、ある医師には「痙攣性発声障害」などなど。

どれが正しいの?

わたしには答えがわかりません。

よって、まずは診察を受け、その後の通院は、ご自身で決めるしかありません。

もし、正解に近づけたいなら、ご自身の感性を研ぎ澄ませ、①検査の妥当性、②診断解説の内容や分かり易さ、③治療の方針、④先生の態度や人柄の四点が腑に落ちるかどうかです。

もっとぶっちゃけて言えば「治療に納得できるか?」「先生と相性が合うか?」「最後まで信じ抜けるか?」ですね。

ちなみに、わたしの推しDrは、楠山敏行先生と萩野仁志先生です。

技能および人格ともに素晴らしい。

以上、謹んでお答えします。





質問と回答_e0146240_23505904.jpg




追記1:器質的な音声疾患ではなく、機能性の音声障害を治すための医師選びに重要なポイントの一つは、「医師の人柄」だと感じています。なぜなら、どれだけ、親身になり、寄り添ってくれるかで、改善経過や治癒結果が違ってくるからです。そう、心のつながりの部分をおざなりにしてはならないのです。言い方が良くありませんが、耳鼻咽喉科は、他の診療科目より、ある程度薄利多売で成り立っています。儲けるためには、できるだけ短時間で大勢を診察したい。そんな思惑が見え隠れするような医師にお願いするのは如何と思います。皆さんは、どうお思いでしょうか?



追記2:器質的な音声疾患、たとえば声帯結節やポリープ様声帯などは、手術や処置がメインとなるため、人柄はさておき、腕の良い先生(実績と技能ある医師)を探しましょう。



追記3:機能性の音声障害の患者さんに対し、「時間がかかり面倒だから…」と、言語聴覚士の先生に丸投げする医師も、どうかと思います。世の中には、良い医師もいっぱいいらっしゃいます。あなたの喉と声とあなた自身のことを、真剣に考えてくださる良い医師に巡り合えますよう、お祈り申し上げます。




ボイスケアサロン

會田茂樹(あいだしげき)





by aida-voice | 2024-05-07 00:15