質問と回答


質問〔KS様〕

DVで首をしめられ、それ以来、裏声がでなくなりました

普通の声はでます

耳鼻咽喉科でみてもらったのですが問題ないといわれました

ボイスケアサロンで改善できますか?




回答〔會田茂樹〕

事故やスポーツなど、何らかのトラブルに巻き込まれ、首の前面部(外喉頭周辺)に外力が加わり、「声が出し辛い」「裏声が出ない」「音程が狂う」など訴え、当サロンにお越しになる方が少なからずいらっしゃいます。

耳鼻咽喉科や整形外科で診察を受け、ファイバースコープやCTで詳しく検査しても「声帯は異状ない」「甲状軟骨・舌骨は異常ない」「わからない」「様子を見ましょう」「気にし過ぎ」など、多くはあしらわれます。

実際、本当に何もないのでしょうか?

よく調べてみると、声帯や甲状軟骨・舌骨に問題がなくても、喉頭周辺の軟部組織が損傷しているケースが多々あります。

微細なダメージゆえ、ほぼ内出血もなく、外見からは判断できません。

そのケガした部位(発声関与筋)を探り出すのが、わたしの役目。

相当の繊細な触知技能を要します。

受傷から間もない場合は、当該筋肉に対してテーピングを施し、保護および安静を与えます。

受傷から時間が経った場合は、ピンポイントの加温振動やストレッチを含む運動により、瘢痕組織を縮小させます。

さらに癒着した筋線維を一本一本はがすよう手技を施し、正常可動域へと戻していきます。

ときには、弾性テープを用いて、積極的運動を促進させます。

なお、当たり前ですが、処置が早ければ早いほど、改善の可能性は高くなります。

通常(日常)の発声は大きく損なわれないため、気になるものの、放置するケースが圧倒的に多く、それゆえ損傷部位発見や施術開始が遅れ、完治が難しくなります。

もし、お越しになられたら、最善かつ最高の処置を施させていただきます。

お大事になさってください。






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ボイスケアサロン

會田茂樹(あいだしげき)





by aida-voice | 2024-04-20 03:31