2024年 04月 20日
質問と回答
質問〔KS様〕
DVで首をしめられ、それ以来、裏声がでなくなりました
普通の声はでます
耳鼻咽喉科でみてもらったのですが問題ないといわれました
ボイスケアサロンで改善できますか?
回答〔會田茂樹〕
事故やスポーツなど、何らかのトラブルに巻き込まれ、首の前面部(外喉頭周辺)に外力が加わり、「声が出し辛い」「裏声が出ない」「音程が狂う」など訴え、当サロンにお越しになる方が少なからずいらっしゃいます。
耳鼻咽喉科や整形外科で診察を受け、ファイバースコープやCTで詳しく検査しても「声帯は異状ない」「甲状軟骨・舌骨は異常ない」「わからない」「様子を見ましょう」「気にし過ぎ」など、多くはあしらわれます。
実際、本当に何もないのでしょうか?
よく調べてみると、声帯や甲状軟骨・舌骨に問題がなくても、喉頭周辺の軟部組織が損傷しているケースが多々あります。
微細なダメージゆえ、ほぼ内出血もなく、外見からは判断できません。
そのケガした部位(発声関与筋)を探り出すのが、わたしの役目。
相当の繊細な触知技能を要します。
受傷から間もない場合は、当該筋肉に対してテーピングを施し、保護および安静を与えます。
受傷から時間が経った場合は、ピンポイントの加温振動やストレッチを含む運動により、瘢痕組織を縮小させます。
さらに癒着した筋線維を一本一本はがすよう手技を施し、正常可動域へと戻していきます。
ときには、弾性テープを用いて、積極的運動を促進させます。
なお、当たり前ですが、処置が早ければ早いほど、改善の可能性は高くなります。
通常(日常)の発声は大きく損なわれないため、気になるものの、放置するケースが圧倒的に多く、それゆえ損傷部位発見や施術開始が遅れ、完治が難しくなります。
もし、お越しになられたら、最善かつ最高の処置を施させていただきます。
お大事になさってください。
ボイスケアサロンⓇ
會田茂樹(あいだしげき)