2024年 02月 23日
ハイトーンブロックを崩せ
あなたは、ハイトーンブロックに陥っていませんか?
最初に、ハイトーンブロックについて解説しましょう。
美しい高音発声をしたいのに、「わたしには出来ない」「難し過ぎるから無理」と思い込み、諦めてしまっている心理的状態をハイトーンブロックと称します。
このハイトーンブロックの罠にかかってしまうひとには特徴があります。
それは、過去に「高音発声が上手くいかなかった経験」があること。
そもそも高音が出ない、高音が苦しい、力んでしまう、高音のピッチコントロールができない、金切り声になる等々。
自覚はもちろん、他者から指摘されると、それがトラウマとなり、ハイトーンブロックに陥ります。
そう、無意識に高音発声を断念してしまうのです。
初めから、スルスル高音が出るひとには、決してわからない悩みなのです。
では、どのようにしてハイトーンブロックを解決すればよいでしょうか?
最初に、輪状甲状関節が正常に動き、輪状甲状筋が拘縮していないことを確かめます。
問題なければ、次は意識の改善。
心の中の「わたしに高音は無理」というプログラムを書き換えましょう。
突然ですが、ここで「はい、肘を曲げてください。はい、肘を伸ばしてください」と指示されたとします。
あなたは出来ましたか?
造作ないですよね。
実は、輪状甲状筋を使って輪状甲状関節を動かすのは、これと同じくらい簡単。
ハイトーンブロックに陥っているひとは、知らず知らずのうちに、自分で制限をかけているだけなのです。
まずは、「わたしは高音が出る」と固く信じてください。
美しい高音が楽に出るイメージを抱いてください。
鮮明なイメージの反復は具現化します。
瞑想により意識を高めるのも良いでしょう。
最後は、無我の境地で、ひたすら練習あるのみ。
その際、是非、優秀なボイストレーナーから教えていただきましょう。
これで、きっとハイトーンブロックから脱却できるはず。
皆さまの成功をお祈り申し上げます。
追記:繰り返しますが、輪状甲状関節が動いていないひとや、輪状甲状筋が拘縮しているひとは、どんなに努力しても、自由な美しい高音発声は至難の業になります。
ボイスケアサロンⓇ
會田茂樹(あいだしげき)