ハイトーンブロックを崩せ


あなたは、ハイトーンブロックに陥っていませんか?


最初に、ハイトーンブロックについて解説しましょう。


美しい高音発声をしたいのに、「わたしには出来ない」「難し過ぎるから無理」と思い込み、諦めてしまっている心理的状態をハイトーンブロックと称します。


このハイトーンブロックの罠にかかってしまうひとには特徴があります。


それは、過去に「高音発声が上手くいかなかった経験」があること。


そもそも高音が出ない、高音が苦しい、力んでしまう、高音のピッチコントロールができない、金切り声になる等々。


自覚はもちろん、他者から指摘されると、それがトラウマとなり、ハイトーンブロックに陥ります。


そう、無意識に高音発声を断念してしまうのです。


初めから、スルスル高音が出るひとには、決してわからない悩みなのです。


では、どのようにしてハイトーンブロックを解決すればよいでしょうか?


最初に、輪状甲状関節が正常に動き、輪状甲状筋が拘縮していないことを確かめます。


問題なければ、次は意識の改善。


心の中の「わたしに高音は無理」というプログラムを書き換えましょう。


突然ですが、ここで「はい、肘を曲げてください。はい、肘を伸ばしてください」と指示されたとします。


あなたは出来ましたか?


造作ないですよね。


実は、輪状甲状筋を使って輪状甲状関節を動かすのは、これと同じくらい簡単。


ハイトーンブロックに陥っているひとは、知らず知らずのうちに、自分で制限をかけているだけなのです。


まずは、「わたしは高音が出る」と固く信じてください。


美しい高音が楽に出るイメージを抱いてください。


鮮明なイメージの反復は具現化します。


瞑想により意識を高めるのも良いでしょう。


最後は、無我の境地で、ひたすら練習あるのみ。


その際、是非、優秀なボイストレーナーから教えていただきましょう。


これで、きっとハイトーンブロックから脱却できるはず。


皆さまの成功をお祈り申し上げます。





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追記:繰り返しますが、輪状甲状関節が動いていないひとや、輪状甲状筋が拘縮しているひとは、どんなに努力しても、自由な美しい高音発声は至難の業になります。





ボイスケアサロン

會田茂樹(あいだしげき)





by aida-voice | 2024-02-23 00:31