エッジボイス考


ときどきエッジボイスに関して問われます。


この言葉を使うとき、わたしは二つの解釈があると考えています。


①「声にエッジがある」、②「エッジを使った声」の二つです。


①は、声の質にエッジを感じ取ること。


②は、声帯ヒダのエッジで発声すること。


似ていますが、若干、内容が異なります。


まず、エッジを辞書で調べると、多様な意味が載っています。


その中で、最も一般的に知られるのが、⑴「ふち、へり、端」と⑵「刃物の刃。刃物の切れ味。また比喩的に、人を刺激する鋭い感覚」でしょう。〔goo辞書より〕


これを前出の①②に当てはめると、①は⑵に、②は⑴に該当していると思われます。


①は優秀なボイストレーナーや音楽教師にお任せするとして、②について少しだけ解説します。


エッジを使うとは、声帯ヒダの「ふち、へり、端」を使うことに他なりません。


では、声帯ヒダのエッジとは、どこを指すのでしょう?


これには、三つの意見があります。


ⅰ声帯筋の尖端だけ、ⅱ声帯筋の尖端と声帯靭帯の凸部、ⅲ声帯筋の尖端と声帯粘膜。


これまで、摘出喉頭による声門振動実験やファイバースコープによる声門振動観察を試みましたが、判明できませんでした。


また、年齢や性別とエッジボイスの関係も調査しましたが、これも大きな発見はありませんでした。


残念ながら、鈍才なわたしでは、現状、解決できない問題です。


ただ、長年にわたり、実験研究の数だけはこなしました。


そこから「各軟部組織の硬度およびラインケ腔の個体差(形状や容積など)によって使用部位が異なるのでは?」と感じております。


まあ、私見ですから、間違いかもしれません。


今回は、グダグダかつ冗長な内容になってしまい、誠に申し訳ございません。


この件につきましては、さらに精進を重ねたいと存じます。 





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追記1:この部位は「地声と裏声」にも大きな関連があるため、さらに深い研究考察とご報告をお約束いたします。




追記2:①に関しては、次のサイトをご覧になると理解が深まるでしょう。西 貴正先生が書いた《エッジボイスが歌唱に与える効果を分かりやすく解説》https://www.bee-music.jp/vocal/column/edge-voice/です。秀逸な内容だと思います。西 貴正先生は、発声医科学の知識を有し、特上席の称号を持つ、最も優秀なボイスアドバイザーです!





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會田茂樹(あいだしげき)






by aida-voice | 2024-02-09 00:12