ボイスケアは芸術です


これは表題の通り。


ボイスケアが誕生して、ずいぶん時間が経過しました。


少しずつ認知されていますが、その技術を広める施術者(ボイスセラピスト)が活躍していません。


なぜ?


答えは簡単。


諸般、非常に難しいから。


この一言に尽きます。


まず、経験から。


知識は、医学書などで得られますが、経験は、摘出喉頭の触知検証(解剖実習)など、日本では不可能な研究も多いため、ハードルが高いのです。


でも、まあ頑張れば、海外医科大学への短期留学など、何とか可能でしょう。


さて、ここからが、さらに超難題。


手技の研鑽。


手指の、相当な訓練が必要となります。


以前もお伝えしましたが、わたしは、小さな砂粒を大きさ順に並べ替えるトレーニングを、毎日、繰り返しています。


この触知技術がなければ、発声関与筋の一つひとつを正確に探り出し、発声能力を向上させる施術は不可能です。


この技術を獲得するのに、最低でも10年以上はかかると考えています。


さらに、もう一つ。


施術者の耳が良いこと。


繊細な音声の違いを聞き分けられる特殊な聴覚能力が必須。


「イヤホンなんて、どれも一緒だよ」なんて言っている先生は、信用しない方が無難ですね。


そう、ボイスケアは、まさに芸術。


あなたの声に真摯に向き合い、理解してくれる施術者(一流アーティスト)にお願いしましょう。





ボイスケアは芸術です_e0146240_00101797.jpg




追記1:これも、よく問われるのですが「後継者は?」と。本文のような超絶技能の習得に、これまで何人も挑戦しましたが、残念ながら、全員脱落しました。一生を懸けて、ストイックに研究と鍛錬に明け暮れる覚悟がなければ、成し遂げられません。もし、試練に耐えられる強靭な意志をお持ちの御仁がいらっしゃいましたら、是非、一緒に頑張りましょう!




追記2:「どのくらいの時間を研究に費やすの?」と問いには、休日なし平均13時間/日ですね。この三年間、音声音響研究所(非営利組織)に住み込み、外出するのは一か月に一回くらい。もし、勤めているなら、音声音響研究所は、確実にブラック企業。もちろん給料は無し。現在、貯蓄を切り崩して生活しています。でも、わたしは喜々としてやっています。なぜ? 音が、声が、喉が、研究が、実験が、鍛錬が、三度の飯より大好きだから。





ボイスケアサロン

會田茂樹(あいだしげき)








by aida-voice | 2024-02-05 00:12