2020年 07月 30日
ばくりゅうなんこつ?
ちょっとマニアックなお話。
舌骨大角後端と甲状軟骨上角を結ぶ靭帯様組織に包まれるように存在する極小な麦粒軟骨。
この麦粒軟骨の大きさと動き具合で発声の運動性能に差異が生じる事実がわかってきました。
大きさは生まれ持ったものゆえ変えるのは不可能ですが、動き具合は後天的に変化させることが可能です。
甲状軟骨上角の二等分点をホールドしながら舌骨体を前後にスライド操作すると、可動域が増して発声運動が向上します。
よく麦粒軟骨の大きさを質問されます。
おおよそ米つぶ(名前のごとくムギつぶ)程度とお考えください。
首の皮膚上から探し出し、発声効果率を考慮しながら動かすのは容易ではありません。
指先の触知技能の圧倒的な鍛錬が不可欠です。
これまで、これが正確にできる術者に出会ったことがありません・・・
追記:ときどき音声専門の医師から「ゴッドハンドですね」とお褒めいただくことを光栄に存じております。
by aida-voice
| 2020-07-30 08:36