2020年 07月 18日
歳をとると声が小さくなる?
声が小さと、「年齢を感じる」「元気がない」など評されてしまいます。
実際、年齢とともに発声音量が下がるデータを読んだ記憶があります。
なぜか?
それは、声の成り立ちを考えれば簡単。
声は、呼気が声帯ヒダを振動させて生成されるから。
つまり、肺の排気力が源になって声が存在します。
その肺が、加齢によって衰えれば、おのずと声のボリュームは減衰します。
アコースティックギターに例えてみます。
弦をつま弾く動作が呼吸の呼気と同じ作用ですね。
手指の力が弱くなれば、ギター音も弱くなってしまいます。
よって、老齢や病気のとき、肺の機能が低下し、声が小さくなりやすいのは間違いなさそうです。
そこで、若々しく元気に見せるには、あえて大きな声を意識するとよいでしょう。
実は、声量は呼気だけでなく、人間の5つの共鳴腔をうまく活用することで、若干大きくすることが可能です。
加えて、明るく艶ある音色にすればバッチリ。
それらも共鳴腔が関与しています。
5つの中でも、舌骨の奥にある咽頭共鳴腔が最重要です。
ここで、そのひとの声の個性が決まると言っても過言ではありません。
また、呼吸を意識して声量アップを目指していると、心肺機能の強化につながり、身体にも良い結果をもたらすと思います。
さあ、いつもより大きな声で!
こんな時代(コロナ禍)だから、明るく元気な声で!
自分だけでなく、周囲の人々に元気をあげてください。
※本記事に関する質問や意見は受け付けません。内容は私論であり一律一切の責務を負いません。
by aida-voice
| 2020-07-18 13:45