ボイステープを貼ると、なぜ緊張しても歌えるようになるのか?


「人前で歌うと声が上ずってしまう」「本番で普段(練習)通りに歌えない」など悩みを持つひとに、ボイステープを貼って歌ってもらったところ、トラブルが解消された旨の報告を得ました。


まず、ヒトは緊張すると、脳がストレスを感じ、大脳辺縁系から声帯にシグナルが送られます。


その命令は筋肉を硬くすること。


声帯筋が硬くなると、呼気による振動の周波数が高くなり、声が高音化します。


高音?


歌に適しているじゃないか!


いいえ、これは自分で制御できない不随意運動の反応ですから、ピッチ(音程)は乱れます。


そこで、ボイステープを貼って歌うと、どんなに緊張しても、ピッチのコントロール性が維持できるようになる検証結果が出てきました。


なぜか?


ファイテンの技術により発声関与筋の柔軟性が高まる、上喉頭動脈の血流が増加して声帯ヒダの運動性がアップする、など挙げられますが、実際、詳しい理由はわかっていません。


貼ったことで安心するプラシーボ(プラセボ)効果もあるでしょうね。


もちろん全員に効果があるとは思っていません。


効果があるかないか、試してみるのも一法かもしれませんよ。






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※本記事に関する質問や意見は受け付けません。内容は私論であり一律一切の責務を負いません。






by aida-voice | 2020-07-17 17:07