2020年 07月 17日
ボイステープを貼ると、なぜ緊張しても歌えるようになるのか?
まず、ヒトは緊張すると、脳がストレスを感じ、大脳辺縁系から声帯にシグナルが送られます。
その命令は筋肉を硬くすること。
声帯筋が硬くなると、呼気による振動の周波数が高くなり、声が高音化します。
高音?
歌に適しているじゃないか!
いいえ、これは自分で制御できない不随意運動の反応ですから、ピッチ(音程)は乱れます。
そこで、ボイステープを貼って歌うと、どんなに緊張しても、ピッチのコントロール性が維持できるようになる検証結果が出てきました。
なぜか?
ファイテンの技術により発声関与筋の柔軟性が高まる、上喉頭動脈の血流が増加して声帯ヒダの運動性がアップする、など挙げられますが、実際、詳しい理由はわかっていません。
貼ったことで安心するプラシーボ(プラセボ)効果もあるでしょうね。
もちろん全員に効果があるとは思っていません。
効果があるかないか、試してみるのも一法かもしれませんよ。
※本記事に関する質問や意見は受け付けません。内容は私論であり一律一切の責務を負いません。
by aida-voice
| 2020-07-17 17:07