2020年 01月 01日
筋硬度は要因を絶たなければ繰り返し上がる…
外喉頭の筋硬度が高まり、
その状態が長く続くと、
喉頭深奥ポジションになってしまうことがあります。
その要因として、
無茶な発声、ストレス、過労、体調不良、睡眠不足、咳などが挙げられます。
これらによって筋硬度が上がる具多的なメカニズムはわかっていません。
そして筋硬度が上がると、
喉頭は深奥化する傾向が多くなります。
この状態を喉頭深奥ポジションと呼称しています。
したがって喉頭深奥ポジションは“癖”のようなもので、
決して病気ではありません。
ボイスケアサロンでは状態に応じて数種のアプローチを施し、
改善のために尽力しております。
アッという間に改善するひともいれば、
数年かかるひともいます。
いいえ、すぐに硬く戻り、
改善をあきらめてしまうひとも大勢います。
残念ながら、
術前にその違いを見極めることができません。
ただ、戻ってしまうひとは、
要因となった環境(無茶な発声、ストレス、過労、体調不良、睡眠不足、咳など)のままでいるケースが多いのではないかと感じています。
やはり元凶となる要因を絶たなければ繰り返し筋硬度が上がるのは明白。
まずは生活を見直すのも改善の一歩だと思います。
追記1:この記事の内容は、痙攣性発声障害や音声震戦症など、病気のケースを含みません。声の病気は優秀な医師にご相談ください。
追記2:発声関与筋が柔らかくなり、喉頭深奥ポジションが改善しても、声が出やすくなったり歌が上手くなったりする確約はできません。なぜなら、各人の発声の運動神経や感覚の違いが大きいから。
かわらぬご愛顧に感謝!
平成2年4月4日開業(創業29周年)
まだまだ進化の歩みは止まらない …