外喉頭から考察する声帯萎縮の実際



声帯萎縮は、


本態性疾患の一つで、


声帯ヒダが痩せ衰え、


嗄声を主として声発声力が低下する病気です。



一般的に、


不可逆(正常に戻れない)、


かつ、


本態性(原因不明で特定の病態が存在)の病気と考えられ、


治療法として自家脂肪注射やヒアルロン酸注入、


最先端では再生治療が行われていますが、


完治は困難とされています。



声帯萎縮は優秀な専門医に診てもらいましょう。



さて、


病気の治療の概念ではなく、


「声の出しやすさ」を求めてお越しになる本疾患の方に多く出会ってきました。



その病気に数々対峙した結果、


声帯萎縮には二種類あるように感じています。



それは、不可逆性萎縮と可逆性萎縮。



主治医から「治らない」と言われたにもかかわらず、


快癒して「医者が驚いていたよ」と報告を受けたケースに何度も遭遇しました。



安逸に例えるなら、


正常な声帯はステーキや焼肉で使うような生肉、


萎縮した声帯はビーフジャーキーのような干し肉のようなもの。



違いは水分。



水分とは、


つまり軟部組織内の血液ですね。



さて、


ここからは仮説にすぎませんが、


可逆性声帯萎縮は、


何らかの原因で一時的に内喉頭への血流が減少して萎縮現象を呈しているように思えるのです。



声帯萎縮が改善した方々には特徴がありました。



①外喉頭筋が硬い

②過収縮癖発声傾向

③喉頭が深奥化している

④舌骨甲状軟骨間が狭い

⑤上喉頭動脈の血流が少ない


などが挙げられます。



これらに当てはまる声帯萎縮の場合は、


一過性であり、


適切なアプローチで改善する見込みがあります。



ただし、


当該状態になってから時間が経過するほど改善が困難になる事実もお伝えしなければなりません。



はじめは可逆性声帯萎縮であったが、


徐々に不可逆性声帯萎縮に移行し、


難治となる可能性も否定できません。



現在、


かなり効果的な施術(内喉頭への血流促進)もありますが、


この先もますます研究を続けていきたいと存じます。






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声帯ヒダを動かす筋肉の様子を観察〔メイヨ-クリニック喉頭機能外科教室にて(解剖は医師による)〕




追記:声帯萎縮と言う病気は治らないのが決まりゆえ、良くなったものは「声帯萎縮ではなかった」と医師から言われるようです。まず何より声帯萎縮は優秀な耳鼻咽喉科で診てもらいましょう。







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by aida-voice | 2019-12-27 08:14