ツェンケル憩室は共鳴腔にはならない



下咽頭収縮筋を背部から観察すると、


中央に咽頭縫線があり、


そこからそれぞれ左右下位へと筋線維が斜走します。



その下の筋線維は横走します。



囲まれた場所はキリアン三角と呼ばれ、


力学的に脆弱な部位。



ときに下咽頭の粘膜が横走線維から外側へと嚢状に膨隆する。



つまり、


咽頭と食道の境界部に、


空間を伴う突出してできた部位をツェンケル憩室と言います。



もうおわかりのように、


声門より頚椎に近い食道域での正常でない空間ゆえ、


声を加工するための共鳴腔には成り得ません。



以前、


「医者にツェンケル憩室が大きいと言われ手術を勧められた。私はこの空間で良い音色を作っているから放置するよ」と


おっしゃっている声楽家に会ったことがあります。



嚢状内部に食物が入り込み、


それが溜って炎症を起こしたり、


圧力が加わって食道を閉塞したりするおそれもあります。



必ず医師の指示に従ってください。



何より、声には関与しないので・・・





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追記:ツェンケル憩室は中年や高齢者に多いようです。〔友人医師の談話〕







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by aida-voice | 2019-12-25 08:53