褒める効果



よく「會田は誰の喉も褒める。適当なこと言っているだけじゃないのか?」とネットでも話題になります。



おっしゃる通り。



わたしは、よく褒めます。



喉の優れた箇所を、喉筋の良い点を、ほんの少しでもあれば探し出して、褒めちぎります。



なぜ?



何よりも、わたし自身、けなされるより褒められるのが好きだから。



なのですが、実は、ちゃんと理由があったのです。



こんな実験しました。



男女8名に、何の実験か伝えず、協力を得ました。



ABのグループに男女4人ランダムに分けます。



最初に、全員の外喉頭の筋硬度を計測。



AグループとBグループの平均値を出しました。


Aグループ 39.25tone

Bグループ 35.75tone


次に、各人の喉に触れ(簡単な触知検査)、コメントを伝えます。



Aグループには「おぉ、良い形の喉を持っていますね。プロの歌手や声優に向いていますよ」と褒め、気持ちよくさせました。



Bグループには「ずいぶん小さく形が悪い喉だなぁ。ずっと悪い声で人生を損するよ」とけなし、憤慨させました。



直後に、もう一度、同じ手順で筋硬度を計測。



その結果が次。


Aグループ 34.75tone

Bグループ 44.00tone


その差を計算します。


Aグループ マイナス4.50tone

Bグループ プラス8.25tone


つまり、褒めたAグループは平均で4.50tone柔らかくなり、けなしたBグループは平均で8.25tone硬くなったのです。



外喉頭の筋肉が硬くなると発声能力は低下します。



エリートボイスユーザー(声が良いひとや歌が上手い歌手など)の多くは1020toneであることを考えると、44.00toneは硬いカテゴリーに属します。



したがって、褒めた方が、心も穏やかになり、筋硬度も下がることから、わたしは褒める選択をしています。



もちろん、ある事ない事を、のべつ幕なしに言っているのではありません。



どうしても短所になるケースは、心を鬼にして、オブラートに包みながらお話しさせていただきます。



発声関与筋は随意筋ですが、存在も感覚もかなり曖昧。



とっても小さく薄い筋肉たち。



手足の筋肉と異なり、繊細ゆえ、メンタルに大きな影響を受けやすいものと考えます。



他者のみならず「オレの喉は最高!」「わたしの喉ってきれいな形しているのよ」と自分を褒めるのもありです。



さあ、声や歌のために、喉をどんどん褒めてあげましょう。






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追記:上記の実験後、目的を明かし、Bグループに謝りました。謝罪後、もう一度お願いして再検査を行い、それぞれの良い点を探し出し、徹底的に褒めちぎりました【苦笑】。そして、計測したところ、平均39.75まで柔らかくなりました。やはり、褒める力は作用しているのですね。







かわらぬご愛顧に感謝!

平成2年44日開業(創業29周年)

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~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。





by aida-voice | 2019-12-21 07:57