輪状甲状関節が動かなければ輪状甲状筋も動かない!



題名が正しいことは論を俟たない。



他部位で例えるなら、


膝の関節の曲げ伸ばしができなければ、大腿四頭筋は動きません。



これと同じ。



輪状甲状筋を動かしたり鍛えたりする前に、


輪状甲状関節がちゃんと動くかどうか確かめましょう。



輪状甲状関節は、


輪状甲状筋垂部と斜部の存在からも想像できるように、


甲状軟骨下角と輪状軟骨関節窩の動きはダブルアクションになります。



垂部は、


甲状軟骨最前部下端と輪状軟骨最前部上端の距離を縮めることで声帯ヒダを急峻に伸長させませす。



斜部は、


輪状軟骨が後上方に移動しながら声帯ヒダをゆっくり伸ばしていきます。



そして、ここからが大切なお話し。



垂部と斜部はそれぞれ単独で動くだけでなく、


筋力の割合を変えながら複合して作動していることが判明しています。



つまり、


垂部7割で斜部3割とか、垂部4割で斜部7割とか、


求めるピッチに応じて力加減を変えながら使っています。



やっぱり凄いぞ・・、輪状甲状筋!





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追記1:ちょっと難しい内容になりますが、垂部と斜部によるボーカル・コード・テンションの角度が異なることから、呼気のアタック・アングルが大きく変化します。それを感じ取るのは不可能ですが、構造と動き方を知っておくと、より良い高音発声に結び付くものと思われます。詳しくは師事するボイストレーナーや音楽教師にお尋ねください。





追記2:輪状軟骨が大きくラウンド形状が優れていると音域が広くなる理由は、輪状軟骨関節窩の楕円面積と深さが秀逸になり、甲状軟骨下角の可動範囲が増すためです。





追記3:ときどき輪状甲状関節が動いていない、または、動きが悪いときがあります。理由はさまざまですが、最も多いのは、輪状甲状関節上の結合織が硬く覆い被さっている場合です。その他、輪状甲状関節片側亜脱臼や輪状甲状筋が関節内部に入り込み挟まって動きを止めているレアケースもあります。どちらにせよ、高音が出しにくいときは、まず、左右の輪状甲状関節が正常に可動しているかどうかをチェックしてください。そう、自分の喉を知ることからすべては始まります。






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by aida-voice | 2019-11-26 07:24