ボイスケアなんていらない?



ときどき「ボイスケアサロン不要論」が話題になりますが、


結論から言えば、「その通り」です。



ボイスケア(喉のストレッチングや喉の筋トレ)をしなくても声は出ますし、歌も歌えます。



いらないと言えばいらない代物。



でも、


声や歌で、より高みを目指すなら、


ボイスケアの必要性も生まれてきます。



なぜなら、


声は、喉筋(発声関与筋)の運動による産物だから。



当たり前ですが、


喉の中に機械は入っていません。



ましてや、


喉の奥に声を作り出す妖精も住んでいません。【妖精発声論は某音大教授のご意見】



したがって、


発声運動の基礎能力が重要であるのは自明の理。



例えるなら、


「プロ野球選手やJリーガー選手に、基礎的なトレーニングは無用。プロはセンスと運だけで十分だ」と


豪語するようなもの。



アスリートがセンスと運だけで活躍することもときにあるかもしれませんが、


やはり「走る」「飛ぶ」「投げる」などの基礎運動能力があってこそ、


センスも活かされ、運も味方についてくるはず。



発声も、これと同様。



繰り返しになりますが、


声や歌は“喉の筋肉運動の結果”なのですから・・・





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追記1:ボイスケアサロンは、発声の基礎運動性を高めるのが唯一の目的です。歌唱テクニックを学んだり、声の病気を治したりはしません。ボイスケアサロンに通っただけで一流プロ歌手になれたり、声の病気が即刻完治したりするものではありませんからね。ここでは「声はスポーツ!」概念で、専用ストレッチングや筋トレを徹底的に行うだけ。よって、ストイックなボイスワールドに踏み込みたい方のみお越しくだい。「ボイスケアサロンはダメだ」とおっしゃる際にはお願いがあります。ボイスケアのアプローチと発声関与筋の筋トレを受けた後ならば、どのような評価も受け入れます。しかし、一度も来たことがないのに悪評を下すのは、いかがなものかと思います。まるで、食べてもいないのに、食べログなどに「その店は不味い」と書くのと同じ。新ボイスケアサロンは、サロンを貸し切り状態にして、パーソナル施術を行っています。旧ボイスケアサロンと比べ、新ボイスケアサロンはまったく“別物”に進化しました。以前と同じだとは思わないでください。各人の外喉頭に合った最適かつ最新の施術、特に筋トレに秀でており、格段に効果を出しております。まずは、マニアックなボイスアプローチを受けてから判断を下してくださいね。



追記2:これも、知っているひとには至極当然な内容ですが、声帯ヒダは自己の力で縮みますが、伸びたり声門を広げたり閉じたりはできません。披裂軟骨・輪状軟骨・甲状軟骨に付着する筋肉たちが声帯ヒダを動かしているのです。加えて呼気によるベルヌーイの定理も作用します。なお、声帯筋の能力で硬軟と厚薄は可能です。まだまだ検証は必要ですが、硬軟と厚薄は、声帯靱帯の生得的肥厚度合によって変動するものと考えます。また、声帯筋と甲状披裂筋のファシア状況によっても変わってくるものと思われます。



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声帯筋と甲状披裂筋のファシアを調べている様子〔検証者は會田・解剖は医師〕






かわらぬご愛顧に感謝!

平成2年44日開業(創業29周年)

まだまだ進化の歩みは止まらない …





喉と声のスポーツトレーニング&リラクゼーション
ボイスケアサロン




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~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。





by aida-voice | 2019-11-14 09:24