2019年 10月 21日
声の短問短答【続編】540
「ボイスケアの施術によって喉頭深奥ポジションや過緊張性発声は改善するか?」
Yes or Noで示すなら、答えは「いいえ」。
正しくは「わからない」。
何よりも、
喉頭深奥ポジションや過緊張性発声は病気ではないため
『治す』概念はありません。
単純に発声関与筋が硬く深い癖になったり、
声を発するときに喉の筋肉が締まったり、
これらはそのひとの持つ性質としか言いようがないから。
なぜ、
そんな状況になるのか?
わかりません。
原因は?
わかりません。
アプローチは効果があるのか?
わかりません。
あるかもしれないし、
ないかもしれない・・・
それぞれ各人によって効果の程度が異なるため、
確実な答えは一切わかりません。
改善するのか?
わかりません。
これまで大勢の喉頭深奥ポジションや過緊張性発声の方々にアプローチを行ってきましたが、
ひょっとすると、
当サロンの施術ではなく、
他の要因が働いて改善したのかもしれないのです。
正解を紐解く余地がなく、
これは誰にもわかりません。
よって、
「ボイスケアの施術によって喉頭深奥ポジションや過緊張性発声は改善するか?」の問いの答えは
総じて「いいえ」となります。
追記:当サロンが扱うのは病気ではない『過緊張性発声(外喉頭筋過収縮癖発声)』です。病気の『過緊張性発声障害』は医師にご相談ください。もちろん喉頭深奥ポジションも病気の名前ではありませんからね。
永らくのご愛顧に深謝 …
1990年4月4日開業(創業29周年)
しかし進化の歩みは止めない …
喉と声のスポーツトレーニング&リラクゼーション
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~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。
by aida-voice
| 2019-10-21 08:27