2019年 09月 16日
国歌斉唱と声
歌は喉の筋肉のスポーツ。
近頃は周知の事実となり、嬉しい限りです。
ということは、体調不良であったり緊張しすぎたり過ぎれば、どんなアスリートでも普段のパフォーマンスを再現できない。
それはトップレベルの歌手にも当てはまります。
先日開催されたスポーツ大会で、某有名歌手の国歌斉唱がありました。
声の様子はネットでご確認ください。
YouTubeにもありますよね。
それを推察してみましょう。
「何が起こっていたのか?」
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ネクタイをした白シャツで判りにくいかもしれませんが、歌頭から輪状甲状関節の動きを制しながら歌っていらっしゃる。
特に喚声の自由が利かなくなる肩甲舌骨筋が顕著に作用し音声がひっくり返っています。
これは、声帯筋と声帯ヒダの運動バランスが崩れたことにほかなりません。
喉の病気や体調不良でなければ・・・、過度な緊張による可能性が高いと考えます。
やはり、どんなに超一流のプロシンガーでも、緊張すれば発声という運動も簡単に操作できない事例だとわかりますね。
当然でしょうが、国歌を歌うときは誰だって緊張しますよ。
だって、その瞬間、『国』のすべてを背負っているのですから・・・
追記1:過緊張性発声の改善は、これまで「場慣れ」が重要と考えられてきました。しかし、慣れるのって容易ではないことがわかっています。メンタルとフィジカルの相関性を考慮しなければなりませんからね。最新の研究により効果的なのは、新施術の一つシンギングアプローチが挙げられます。詳しくは「これが最終兵器… シンギングアプローチ」をご覧ください。
追記2:ずいぶん前にアメフトの大会で国歌斉唱するために喉をケアした女性歌手がいらっしゃったのを思い出しました。放映を拝聴したとき、わたしも緊張してドキドキ。その瞬間、国を背負っていますからね。彼女は素晴らしい美声で「君が代」を歌いきりました!
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