さあ、ビッグアーチストへ!【アプローチ回数の一例】


数年前、地方からお越しになった方の実話です。

その住所地からボイスケアサロンのある東京までは飛行機を使う方が多い、そんな遠方です。

A君は大学生。

J-Rockのプロを目指していました。

そこそこ評価を得始めていましたが、如何せん、ハイピッチシャウトが強く硬すぎると酷評を受けます。

加えて、声帯結節にも罹患。

新規時、詳しく検査しました。

その結果…、無声時の筋硬度が、なんと76トーン!

これは、発声障害で苦しんでいる方々の80トーンに迫る数値でした。

発声時をビデオで検証したところ、案の定、力んで声を出す過緊張性発声が判明。

声帯結節になるのもうなずけます。

このような状態である旨を、丁寧に説明したところ、ご自身も「喉が硬い」と感じていたそうです。

初回のアプローチを実施しました。

適切な機器と手技。

すると、1時間後には58トーンまで下がりました。

声に艶と輪郭が出てきました。

声が出しやすくなったはもちろん、加えて、水も飲みやすくなったのです。

これは、発声の筋肉が嚥下の筋肉にも関与しているからですね。

彼は「おぉ、声が出しやすい!」と驚嘆。

最終の説明で納得した彼は「バイトをして夏休みにたくさん受けて良いですか?」と。

むろんOK

夏になり、彼は34日で一日2回、合計7回のアプローチを受けました。

その結果、最終日の術後の筋硬度は、なんと15トーン。

これは、プロフェッショナルのエリートボイスユーザーの領域です。

大喜びの彼に、わたしは「短期間で一気に柔らかくしたので、もしかすると元の硬さに戻る可能性もあるから、半年後くらいに一度来てみたらどうでしょう」と進言しました。

その言葉に従い、彼は半年後に来院。

術前で計った筋硬度の数値は・・・

19トーン。

お見事!

彼の発声関与筋は柔軟性を記憶したのです。

そう、喉が「な~んだ、声を出すって、こんなに楽ちんなんだ」と、遂にわかってしまったのです。






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追記1:現在、彼はプロデビューし、活躍しつつあります。わたしも嬉しい限りです。A君、さらに邁進してください。




追記2:多くの例(2万人強)を見てきましたが、即時に柔軟度を得て歌唱に活かせるひともいれば、何十回施術を繰り返しても思い通りにならないひともいます。その率は五分五分と思っていただければ…。やはり硬かった時期の長さや強さ、各人の外喉頭性能によって異なるからですね。









喉と声のスポーツトレーニング&リラクゼーション
 ボイスケアサロン
 會田茂樹|あいだしげき 




Detailed voice dictionary
 
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~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。





by aida-voice | 2019-04-08 09:59