2019年 02月 27日
花粉症とLDP
ときどき「花粉症だとLDPになりますか?」と訊かれます。
答えとしては「ダイレクトには関連しないでしょう」となります。
なお、「ただし…、花粉症によって、鼻をすすったり、くしゃみを繰り返したり、後鼻漏で咽たり、喉の詰まりを感じたり、などの症状が長く続くと、喉が奥まって筋肉が固まり、LDPになる可能性はありますね」とも付け加えております。
LDP【Larynx Deep Position:ラリンクス(喉頭)ディープ(深い)ポジション(位置)】は病気ではありません。
外喉頭の筋肉が硬く深奥化している状態を示す語です。
体が硬いと同じレベルの意味。
健康に何ら問題はありませんが、圧迫感が気になったり、声質が悪くなったり、発声力が低下したりと、声や歌を大切にしているひとには良い状況ではありません。
花粉症だけでなく、無茶な発声を繰り返す、発声時の過緊張癖、スポーツや事故などによる物理的な喉の圧迫、長期間の咳やくしゃみ、過度なストレスなど、LDPの原因はさまざま。
ボイスケアの各種アプローチによって「喉に力は要らない」と再認識させれば大丈夫。
ただし、即時に解決できるかどうか、LDP改善後に思い通りの声になるかどうか〔発声のしやすさ・音量の大小・音程の高低・音質の自由度など〕は、個人差が大きいためお答えしようがありません。
まずは、花粉症は医師や薬剤師にご相談ください。
お大事に・・・
ボイスケアサロン
會田茂樹|あいだしげき
~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。
by aida-voice
| 2019-02-27 14:33