2019年 02月 25日
女性歌手の年齢による声の変化や不調
当サロンには、プロアマ問わず、多くの女性歌手がお越しになります。
各種調査して統計を取ると、声種や歌のスタイルと年齢で、興味深い結果が出ています。
●声楽やオペラのソプラノ歌手およびJ-POP歌手は、20代後半から発声の変化や不調を訴えるケースが多い。
●メゾソプラノ歌手やアルト歌手およびジャズ歌手やR&B歌手は、30代以降に発声の変化や不調を訴えるケースが多い。
これらの状況や原因をいろいろ調べてみると、①年齢による発声関与筋の筋力低下、②発声力や持続力のダウン、③外喉頭筋の筋硬度増加、④生活環境の変化(結婚や出産)、④婦人科や心療内科に属す病気やトラブル、⑤ストレスや疲労、⑥運動不足や肩こり、⑦その他、などが見受けられました。
追記1:ちなみに男性歌手のケースは、声楽やオペラのテノール歌手およびJ-POP歌手は30代、バス歌手やバリトン歌手およびジャズ歌手やR&B歌手は40代以降に声の変化や不調を訴えることが多いようです。
追記2:歌手の加齢変声には、①外喉頭筋の精査、②原因の究明、③問題の排除となります。問題点が病気やストレスに起因するものであれば、それぞれの専門家に依頼しましょう。発声関与筋の影響であれば、不調の根源を断てば復調は可能です。驚かれるかもしれませんが、発声関与筋に対して年齢はそれほど重要ではありません。つまり、調子を崩しても適切な対処により復活できるのです。過去には、80代後半のソプラノ歌手が、ボイスケアのアプローチや筋トレによって、30代の歌声と見まごうほど返り咲き、リサイタルを大成功させた例もありますから。
喉と声のスポーツトレーニング&リラクゼーション
ボイスケアサロン
會田茂樹|あいだしげき