声の短問短答【続編】510


「朝のTV生番組で歌うオファーがあります。午前中に本気で歌ったことなんてありません。対策を教えてください。」


はい、了解です。

まずは、ご活躍の様子、何よりです。

確かに、大抵は朝早くからライブやコンサートを開催しませんよね。

声は、声帯を含め、発声にかかわる筋肉の運動と呼吸による産物。

まさに、喉のスポーツです。

よって、発声で迷ったとき、一般スポーツの常識を考えて判断を下すと良いでしょう。

寝起きで運動ができますか?

特に歌唱は、アーティスティックなムーブメントを要するため、スポーツでなぞらえるなら新体操やフィギュアスケートのようなもの。

運動技術もさることながら、芸術のウエイトも大きい。

それでは、対策11か条です。

以下、時系列となっています。

Ⅰ 収録の1週間ほど前から早寝早起きを心掛ける

13日前に本番のための専用ボイスケアを受ける

Ⅲ 前日の夜の過食や飲酒は避ける

Ⅳ スタジオ入りの最低2時間前には起床する

Ⅴ 可能ならシャワーや軽い入浴をする〔熱いお湯や長時間はダメ〕

Ⅵ 朝食を軽めに摂る

Ⅶ 時間に余裕をもって家を出る

Ⅷ 楽屋での過度な発声練習は避ける

Ⅸ ウォーミングアップに効果的な「N to Vowelトレーニング」と「ウォイトレーニング」を行う

Ⅹ 本番30分前にスーパーキャンディとプレミアムブラックキャンディを二つ同時になめる

Ⅺ 緊張をワクワク楽しく受け止め、いつもと変わらぬ気持ちでステージに立つ

さあ、思う存分、素晴らしい歌をテレビ視聴者の皆さまに届けてください。






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追記:11か条の中でも、最も注意すべき点は、Ⅷの「楽屋での過度な発声練習は避ける」です。多くは意気込み過ぎてオーバーウォーミングアップに陥りやすい。結局、喉頭疲労で発声機能が低下し、本番で本領を発揮できなくなります。加えて慣れないシチュエーションで緊張し、さらに思い通りの歌声が出ず、とても残念な結果となってしまいます。







喉と声のスポーツトレーニング&リラクゼーション
 ボイスケアサロン
 會田茂樹|あいだしげき 




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~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。





by aida-voice | 2018-06-12 07:26