吸気LDPを発見


レアケースですが、息を吸い込むとき、喉頭が硬くギュッと奥に入る男性(30代)に出会いました。


常々、呼吸(特に吸気時)が気になって仕方がないそうです。


当初、無呼吸症候群と考え呼吸器科に行ったところ、問題ないと言われました。


つまり、病気ではない。


そこで当サロンの出番。


外喉頭筋を筋硬度計で計りました。


無声時:29tone

発声時:38tone

呼気時:33tone

吸気時:61tone


この数値には驚愕しました。


吸気時、耳を澄ましてみると“ヒュー”と音がします。


そう、力一杯、吸い込んでいる。


この事実を伝えたところ「昔から息を吸うのが大変だと感じていた」と述べたのです。


さらに掘り下げて原因を探ってみました。


思い当たる点が出てきました。


幼少期、スイミングスクールでの出来事です。


クロールの息継ぎが下手で、すぐに水を飲んでしまう。


そこで、コーチから「普段も息を吸うとき、瞬時に思いっきり空気を吸い込む練習をしなさい」と告げられました。


彼は“ヒュッ”“ヒュッ”と必死に息を吸い込む練習をしました。


毎日、毎日、四六時中・・・


その甲斐あって、クロールが泳げるようになりました。


しかし、日常生活の中でも、強く息を吸う癖をつけてしまったようです。


多分、これが原因ではないかと思われます。


そこで改善策。


まずは、呼吸運動の医科学を学習します。


横隔膜の構造や動きと共に、内外肋間筋と肋椎関節の大切さ。


そして、正しくしっかり息を吐けば、力まず自然に空気は入ってくる真実を知ること。


それらを踏まえ、肋椎関節可動域増大プッシュ、加圧呼吸トレーニング、アルティメットブレストレーニングなどのアプローチを順次敢行。〔通常の外喉頭筋の柔軟性を獲得する施術も行った〕


さらには、日々、自宅で訓練するFSBR(ファイブ・セコンド・ブレス・レコード)を日課とします。


その後のチェックで、呼気時30Toneまで下がったのです。


呼吸が楽になり、吸気時も気にならなくなりました。


それまでは、寝ていても苦しく感じていたのが改善し、快眠できるようになったそうです。


良かったですね。





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まとめ:喉や呼吸の病気ではなく、外喉頭筋の癖の一種として『吸気LDP』が存在する事実が判明した。







喉と声のスポーツトレーニング&リラクゼーション
 ボイスケアサロン
 會田茂樹|あいだしげき 




Detailed voice dictionary
 
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~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。





by aida-voice | 2018-05-08 08:06