花粉症で鼻づまり… 応急処置をお教えしましょう!


花粉症で困っている職業歌手との会話です。


歌手「毎年、この時期になると、花粉症で鼻がつまって歌えなくなってしまいます。だから、コンサートやレコーディングを減らすよう事務所に申し入れています」


會田「それは大変ですね。お薬は服用していますか?」


歌手「はい、かかりつけの耳鼻科でもらい、欠かさず飲んでいます。でも、今年はちょっと酷いですね。何か対策はありませんか?」


會田「まずは、共鳴腔を思い出してください。声は音、音は空気の粗密波(振動)です。その振動を作り出すのが声帯ヒダ。ここで作られた音は、小さな原音にしか過ぎません。それを大きく響く良音と成すのが共鳴腔。ヒトの共鳴空は、声帯ヒダから近い順に、喉頭室・梨状陥凹・咽頭共鳴腔・口腔共鳴腔・鼻腔共鳴腔の五つ。さて、鼻づまりは、鼻汁が過多に分泌され、粘膜が充血し、鼻からの吸気と呼気が困難になる現象です。つまり、鼻腔内の空間が狭くなってしまうため、声は響かずこもってしまう。しかし、考えてください。鼻腔共鳴腔は、共鳴腔の中でも最終調音空間なのです。そこで、他の共鳴腔を上手く代替利用すれば、鼻づまりの声を回避しながら歌えます。最も大切なのが咽頭共鳴腔。発声能力に長けたひとは、ある程度、空間の形状、容積の大小、壁の硬軟などを変化させることができます。この咽頭共鳴腔を駆使すれば、個人差はありますが、鼻づまりを感じさせないほどの歌唱も可能です」


歌手「どうすれば良いのですか?」


會田「それでは、やり方をお教えしましょう」



~指導中~



歌手「おぉ、すごい。鼻づまりの歌声じゃなくなりました!」


會田「これは、あくまで応急処置ですからね。この歌い方で慣れてしまうと、見た目も悪く、さらに繊細な発声コントロールが難しくなり、歌唱に適した状態とは言えません。是非、花粉症対策を強化し、鼻づまりを改善してください」


歌手「はい、今日は、本当にありがとうございました」





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追記:この方法(応急処置)を知りたいひとは、再来時の術後、防音室内でお尋ねください。ただし、咽頭共鳴腔の差異や具合により、すべてのひとが上手くいくものではありません。20183月末までの限定とします。







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 會田茂樹|あいだしげき 




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by aida-voice | 2018-03-14 02:59