聞きながら作業の効果と弊害


誰もがしている「ながら」行為。

イヤホンで聞きながらウォーキングしたり、テレビを見ながら食事したり、音楽を聞きながら勉強したり、枚挙に暇がありません。

今回は、歌う立場から「ながら」行為を語ります。

歌曲を聞きながら作業を行うと、良い点と悪い点が浮かび上がってきます。


良い点

●好きな歌を聞くことで、リラックスできたり、モチベーションがアップしたり、好影響となる

●知らず知らずのうちに歌を覚える


悪い点

●気が散って、行っている作業に専念できない

●本気で聴き込んでいないため、ところどころ間違ったメロディーやリズムで覚えてしまう


皆さんも、聞きながら作業でしか聞いたことのない初めての曲をカラオケで歌ったとき、まずまず歌えるのだが、ある一部分だけメロディーやリズムが狂ってしまう経験はありませんか?

それも、何度歌っても、そこだけ常に狂ってしまう。

これは、音のミラー効果によるものと考えられます。

ミラー効果とは、意識せず聞いていた音を、自然と記憶していき、ときに再表現も可能になる生得的能力のこと。

つまり、聞いた音を勝手に覚えてしまう。

しかし、正確に覚えるかどうかは別。

したがって、聞きながらの最中、行為に重きを置いていた時間のミラー効果の記憶は、かなり不正確な音になります。

ヒトは、一度刷り込むと、簡単に変更できない性質を持っています。

聞きながらの作業は、良くも悪くも、歌唱に影響します。

その点を十分に知ったうえで行動しましょう。


「カラオケで、この歌を上手く歌いたいなぁ」と思ったら、ながらリストからは外し、真剣にじっくり何回も聴き込んでくださいね。





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追記1:わたしは、音に集中して耳を傾ける行動を「聴く」、そうでない場合を「聞く」と表記しています。





追記2:音のミラー効果にはかなりの個人差があります。聞きながら作業していて、完璧に歌を再現できるひともいれば、何度も聞きながら作業で聞いたはずなのに「この曲は聞いたことがない」と覚えていないひともいます。やはり人間って、十人十色なのですね…







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 會田茂樹|あいだしげき 




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by aida-voice | 2018-01-25 10:00