ストレスと声【北朝鮮問題】


ある来院者の話。

彼は、20代半ば。

中学生の時、いじめにあって心因性失声症(病院での診断名)となりました。

そう、声が出なくなったのです。

高校生になって環境が変わり、徐々に回復しました。

ただし、声は普通に出せるものの、喉が詰まり、発声し難く感じていました。

この原因は?

まず、心因性失声症は快癒したものの、罹患中は発声関与筋を硬化させLDP状態にあったものと推測できます。

その期間が3年に及び、病気は治っても、喉の筋肉が硬く、喉のポジションは深いまま。

つまり“癖”になってしまったのです。

そこでボイスケアサロンの出番。

当サロンに来たのは、心因性失声症と診断されてから約8年後。

よって、その間、LDPが続いていた計算になります。

初検時、外喉頭筋群の中で最も硬い部位の筋硬度は71tone

適切なアプローチと、彼の頑張りの結果、1年ほどで改善し、筋硬度は15tone前後まで下がりました。

これはもうエリートボイスユーザーの領域。

会話の声もスルスル流暢となりました。

その後、発声関与筋の各種筋トレを経て、他者から「良い声」と褒められるまでになりました。

カラオケでも素晴らしい歌声を披露できるようになったそうです。〔当サロンでは歌唱力には関知しておりません〕

彼は大喜びでした。

ところが・・・

最近、再び、声が出し辛くなってきました。

施術前の防音室内で、彼はうつむきながら言いました。

「北朝鮮のロケットや核爆弾のニュースを見るたび、とても不安になり、喉が締まってきます」と。

実は、これも起こり得ることなのですが、長期に渡りLDP状況に置かれていると、過去の悪い癖も記憶の中に残ってしまいます。

それが、再発したのです。

一度改善したLDPが再発する要因は以下です。

①過度なストレス

②体調不良や病気

③酷い風邪(主に咳)

④寝不足や暴飲暴食

⑤無茶な発声(超大声や超高音を強いる)

今回は、①の過度なストレスと考えられます。

なお、再発しても、柔軟性に富んだ良い状態も記憶しているため、一回の施術で一気に改善します。

ご心配なく。

ただし、このケースでは、北朝鮮問題が続く間、すなわち彼の大きな不安が雲散霧消しない限り、LDPによる不調を繰り返す可能性は大だと考えます。

日々のニュースは、国際情勢の悪化を伝えています。

きっと多くの方が憂慮されていると思います。

残念ながら、個人レベルで対応や善処できる問題ではありません。

声や心の平安のためにできることは何か?

自分にはどうすることもできない事柄に、心のすべてを奪われないよう、ほんの少しだけ開き直って、気持ちを強く持ってください。

あぁ、まったく良い答えになっていませんね。

日本の将来が、子供たちの未来が、明るいことを切に願っております・・・





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記:この文章を書いた後、無性に「生まれ来る子供たちのために」(歌手:オフコース・作詞作曲:小田和正)が聴きたくなり、平和を冀望しながら何度も聴きました・・・







喉と声のスポーツトレーニング&リラクゼーション
 ボイスケアサロン
 會田茂樹|あいだしげき 




Detailed voice dictionary
 
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~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。





by aida-voice | 2017-11-07 03:17