2017年 10月 29日
カラオケは魔物 ~持ち歌を原曲キーで歌えない歌手~
音楽関係のグループの食事会の後に合流したメジャー歌手。
名前は明かせませんが、有名なJ-POPシンガー。〔ここでは男女年代も伏せます〕
港区の某高級カラオケルームへ行きました。
カラオケ機器(マイク・アンプ・スピーカーも優秀な機材を使用)が秀逸で、歌を大切にするひとには打って付けの空間です。
順番に歌い、ついにメジャー歌手の番。
本人は乗り気ではないようでしたが、周りからの熱い要望で、そのメジャー歌手のヒット曲を歌う羽目に。
つまり、持ち歌。
もちろん、原曲キー。
わたしも音源(CD)を所有しており、何度も聴き込んだため、生歌を楽しみに期待していました。
イントロが流れ、さあ、いよいよ歌い出し。
誰もが「おぉ!」と息を飲むほどの良声からスタート。
さすがでした。
ところが、ところがですよ、途中のハイピッチ移行部でつまずき、高音が苦しそう。
2番の同じ場所では、かすれて高音が出ない。
さらに終盤では、引っくり返りそうなピッチコントロールにハラハラしました。
終了後、拍手はあったものの、「お見事!」「ブラボー!」などの言葉は皆無。
若干、場が静かになり、次のひとが歌いにくそうだったのが印象的でした。
しかしながら、そのメジャー歌手は立派でした。
「風邪気味だから…」とか「深夜は調子が良くない…」などと、言い訳することなく、最後まで朗らかに歓談していたのです。
見直しました。
そう、カラオケには不可解な力があり、本人の持ち歌でさえ歌えなくしていまう“何か”が存在します。
カラオケ事業社ごと異なる伴奏曲に合わせる歌唱技術、入店したカラオケボックスとの相性、その店のカラオケ機器の状態、集った人たちの種類(仕事関係・仲間や友人・家族など)、その日の体調や天候など、さまざまな要因によって、良かったり悪かったり。
やはり、カラオケって魔物ですね・・・
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會田茂樹|あいだしげき