2017年 10月 25日
喉の筋トレ… やってますか?
ある女性ボイスユーザーから質問を受けました。
「喉の筋トレを行うとLDPや過緊張性発声は再発しませんか?」と。
大丈夫です。
むしろLDPや過緊張性発声が改善されます。
例えば100と言う数値の声を出すとしましょう。
これまでは、きっと120や150の力で発しいたはず。
これこそがLDPと過緊張性発声の根本。
そこで発声関与筋の柔軟性を得た後、適切な筋トレによって筋肉がつけば、50の力で100の音を出せるようになるのです。
つまり、逆に、力が要らない。
どうです、ご理解いただけましたか?
ただし、繰り返しますが、筋トレを行うには、前段階として発声関与筋の柔軟性が必須ですからね。
柔らかく、しなやかに動く筋肉であるからこそ、声に有用な筋肉が発達するのです。
固くて動かない筋肉はダメですよ。
加えて、喉の筋肉は、他部位の筋肉と異なる点を理解した上で、適切な筋トレを行わなければなりません。
ボイスケアサロンでは、喉筋用EMS、LSE(ラリンクス・スライド・エクササイズ)、輪状甲状筋負荷トレーニング、ゴールドバイブレーションなど、各人の喉頭状況に応じた喉の筋トレを行っています。
さあ、喉の筋トレを始めましょう!
蛇足ですが、自己流の間違った方法や力加減で、LDPの悪化や筋損傷を引き起こさないよう、ご忠告申し上げます。
追記:本文では『LDPや過緊張性発声が改善される』と記しましたが、より正確には『LDPや過緊張性発声がボイスケアにより改善された後、筋トレによって良い状態を維持する能力が養われる』と記すべきでしょう。
~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。
by aida-voice
| 2017-10-25 10:21