まだまだ多い… 歌唱の根性論


「師事する先生に『ボイスケアサロンで喉の性能を高めるアプローチを受けたい』と伝えたところ、『歌は心だ。そんなところに行く必要はない!』と叱られました・・・
これを聞いたとき「歌の世界では、まだまだ根性論や精神論が多いなぁ」と嘆息しました。
その他、「声帯は自分の意志で伸び縮みできます。できないのは練習不足よ」「さあ、軟口蓋を広げて高く上げて」「頭頂からもスピーカーのように音が出ます。意識して頭のてっぺんから音を出しなさい」「発声練習さえしていれば、喉なんて柔らかくなる」など、人間の構造を無視した論理がまかり通っています。
これは、一昔前のスポーツと同じ。
運動中に水分補給するとスタミナが落ちたりお腹が痛くなったりするとか、うさぎ跳びはももの筋力増強と精神力が鍛えられるなど、枚挙に暇がありません。
医科学は進歩しています。
発声の医科学も徐々に進んでいるのです。
最も重要な根本は「発声は運動である」です。
声帯ヒダも、それを動かす発声関与筋も、すべてヒトの軟部組織なのです。
そして、用いる唯一の道具が空気。
呼気ですね。
さらには、呼気も、呼吸という運動によって作られるのですから。
是非、開眼して発声の真実と向き合ってください。
あなたの素晴らしい声の未来のために・・・




まだまだ多い… 歌唱の根性論_e0146240_19593466.jpg





喉と声のスポーツトレーニング&リラクゼーション
 ボイスケアサロン
 會田茂樹|あいだしげき 




Detailed voice dictionary
 
まだまだ多い… 歌唱の根性論_e0146240_11353490.jpg
 




~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。





by aida-voice | 2017-07-27 04:31