自分の声を録音しよう、出来ないときは…


可能な限り、自分の声(歌声)を録音してチェックしましょう。
最初は、録音された音声に違和感を覚えるかもしれませんが、他者が耳にしているのは録音された音声とほぼ一致します。〔廉価な録音装置&再生装置を用いた場合を除く〕
ひとは自分の声を、まず下顎骨や頭蓋骨(主に側頭骨)の骨伝導によって捉えます。
それは振動が空気を介して伝わるより早く聴覚神経を刺激するから。
次に体外に放出された音波(空気の粗密波=振動)が、中耳の鼓膜を振動させ内耳の聴覚神経に伝わります。
はっきり言って効率が非常に悪い。
よって、自分の声は骨伝音に気伝音が合わさっている状態なのです。
そのため、正しく歌えているか、ピッチやリズムは狂っていないか、ボイスボリュームは見合っているか、など細かい自己チェックは不可能です。
だから録音していただきたいのです。



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もし、録音環境が整っていない場合の簡易方法です。
硬い素材の壁の前に立ってください。
ドアや薄い壁はダメ。
コンコン叩いて空洞がないか確かめましょう。
鼻先が5センチ程度まで接近してください。
そして、耳の耳輪を手で覆います。
両耳とも。
その状態で発声(歌唱)すれば、壁に反射した自分の声がよく聞こえてきます。
あくまで即席ですから、極力、録音をお勧めします。




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~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。





by aida-voice | 2017-02-20 01:57