2016年 11月 07日
声の短問短答【続編】453
「喉頭摘出(癌)による食道発声をしています。もっと上手くなりたいのですが、そちらで診てくれますか?」
まずは、声を失ったお嘆きはいかばかりかとお察し申し上げます。
過去に、食道発声の施術会やセミナーを開催していました。〔今は行っていません〕
喉頭を摘出された多くの方々にお会いし、検証にご参加いただき、その結果、食道発声の重要ポイントを発見しました。
心より感謝申し上げます。
さて、以下の二点が重要ポイントです。
●声帯ヒダに代わる構造体の動く能力向上
●音質を高める共鳴腔の構築
ただし各手術による瘢痕・癒着が存在している場合、まず、それらを改善していかなければなりません。
術式は同じでも、手術創や瘢痕・癒着の場所や大きさは、各人で異なります。
現在、ボイスケアサロンの通常業務内では、嚥下摂食や食道発声のための施術は行っておりません。
なお、たまに嚥下摂食改善の施術会を開催しています。
これは、ボランティア活動の一つとして無償の施術です。
詳しくは「嚥下ストレッチ」をご覧ください。
追記:「なぜ、今はコンスタントな有償施術を行っていないのか?」と尋ねられます。この答えは、諸事情と申し上げておりますが、実はわたしの体調と年齢です。お許しくださいませ。
~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。
by aida-voice
| 2016-11-07 00:25