2016年 10月 01日
N(ん)の発声を克服しよう! 改訂版
歌唱時にN(ん)の発声が苦手なひとへ
まず、大原則。
空気が流れなければ声は成立しない。
歌唱時、空気(呼気)は、口と鼻から出ています。
多くは口。
そしてN(ん)発声のとき、口を閉じるため、流れ出るのは鼻のみとなります。
つまり空気の流量がいきなり減るのです。
この変化に対応できないとき「N(ん)発声はボリュームが落ちてしまうから難しい…」と感じます。
対策です。
N(ん)発声の瞬間、小鼻に力を入れグッと広げるようにしながら、意図的に鼻からの息の量を増やします。
こうすれば、音量も音色も損なわず、流れを阻害しない歌に仕上がります。
繰り返しトレーニングを積み、慣れてくれば、意識することなくスムーズにN(ん)が奏でられます。
どうぞお試しください。
追記1:そうです。ハミングも鼻からの空気(呼気)だけで粗密波(振動)を周囲に拡散させなければならない音生成法なのです。ハミングが苦手なひとは、上記の理論を参考にしてください。
追記2:最新の報告では、鼻呼吸時には両穴ではなく片方ずつ交互に使用していると聞きました。実際、観察していると「むむ、さっきまで左だったのに、今は右だよ!」と。もちろん、鼻が詰まっていなければ、両穴から出ていますが、一方が大量で、もう一方が少量になっています。そう、左右均等ではなさそう。発声時の鼻の呼気量は、皆さんが思っているほど多くないのです。ここからも、歌唱時のN(ん)発声は、あえて鼻からの息の流量を増やさなければ、その部分だけ音量が下がってしまうのは十分理解できるでしょう。
~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。
by aida-voice
| 2016-10-01 08:36