2016年 07月 12日
声の短問短答【続編】431
「LDPは滑舌を悪くするの?」
はい。
滑舌の悪いひとが必ずLDPとは限りませんが、その逆、LDP、とくに舌骨付近がメインの上部LDPでは滑舌が悪くなるデータがそろっています。
上部LDPの特徴は、喉頭(舌骨)が頚椎方向へ移動すると共に持ち上げられます。
これによって構音運動を損ねるのです。
つまり、舌を押さえつけて動きを封じ込めることにほかなりません。
これでは滑舌が悪くなるのは至極当然。
「言葉を噛みやすいなぁ」と感じたら、発声練習不足だけでなくLDPの可能性もチェックしてください。
なお、これまでと同様、繰り返しのお伝えになりますが、LDPは病気ではなく、外喉頭筋の独特な習性による癖ですからね。
ご心配なく・・・
追記:舌骨からの圧により、①舌が回転して長くなったように感じる、②舌表面が口腔内壁に触れてマウスノイズが発生する、③舌筋を圧迫するため舌が硬くなる、④舌の血流が阻害されスタミナが落ちる、などの現象が起こり得ます。
喉と声のスポーツトレーニング&リラクゼーション
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會田茂樹|あいだしげき
~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。
by aida-voice
| 2016-07-12 08:56