2016年 06月 07日
声の短問短答【続編】412
「世の中には弓場メソッドやボイス・リビルディング発声理論などミックスボイスに関して色々な訓練法がありますがどれが正解なのですか?」
残念ながら、わたしはテクニックに関して語るすべを持ち合わせておりません。
スポーツで例えてみましょう。
ご質問のテクニックは、野球やバレーボールなど個別のルールに従った上達法を教えているもので、わたしは「走る・飛ぶ・投げる」など運動の基礎に関することのみ研究しています。
ボイスケアサロンでは、発声の基礎能力を高めることに特化しています。
したがって各種の歌唱テクニックに関しては、お答えすべき言葉がございません。
なお、知っていただきたい重要な事実があります。
最先端の研究で、ある音声を作り出すのに、ひとによって動作させる筋肉が異なる真実が判明しています。
つまり、そのテクニックやメソッドが合うか合わないかはあなた次第。
ある意味 “運” 頼みと言えます。
そう、優秀なボイストレーナーの先生たちの提唱する論理に、良し悪しを決めつけることはできないのです。
Aさんには合うけど、Bさんには無理な発声法。
でもCさんは共に可能。
ところがDさんは両方とも不可だった。
こんな感じです。
実際に試して確認および納得するしか、見極める方法はないと思います。
わたしから申し上げることができるのはこれだけ。
あなたが、ご自身の喉に適したベストの発声法に出会えることを、心より願っております。
追記:過去に弓場先生とはお手紙でやり取りした経緯がありますが、ボイス・リビルディング発声理論は、質問をいただいて初めて知りました。早速、勉強させていただきます。それにしても星の数ほどの発声法がありますね。ひとによって動く発声関与筋が異なることから納得できますよね。結局、みんな違う声なのですから!
喉と声のスポーツトレーニング&リラクゼーション
ボイスケアサロン
會田茂樹|あいだしげき
~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。
by aida-voice
| 2016-06-07 16:08