2016年 04月 19日
声の短問短答【続編】393
「発声音で『い』は広頚筋が浮き上がりやすいって本当でしょうか?」
はい、口唇口角および舌運動の関係上、その通りだと思います。
広頚筋が過使用されても、発声への悪影響は少ないのでご安心ください。
浮き上がると見た目が悪いだけ・・・
なお、咽頭が最大に開く状態は『い』であると音声専門医から聞いたことがあります。
追記1:広頚筋の浮き上がりは声への影響は少ないのですが、広頚筋の動きが制限されると声にとって悪影響であることがわかっています。タイトなタートルネックや襟などで絞めつけないようご注意ください。⇒ 過去記事【意外に大事だった広頚筋】
追記2:ただし、広頚筋でなく、その下層の肩甲舌骨筋が浮き上がると、声に甚大な悪影響を及ぼします。違いを見きわめるポイントをお伝えしましょう。広頚筋の場合は頚部全体が横に広がるような浮き上がり方をし、肩甲舌骨筋の場合は正面から見たときカタカナの『ハ』の形状で浮き上がります。
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ボイスケアサロン
會田茂樹|あいだしげき
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by aida-voice
| 2016-04-19 00:17