残念ながら声の悩みは他人には理解されない・・・


家族や友人に伝えても、医者に診てもらっても、「声、ふつうに出ているじゃない」と一蹴されてしまう。
声の辛さがわかるのは本人しかいない。
事実、付き添いで来た方に疑似LDPを作り出し「ほら、こんなに辛いのですよ。この状態で24時間365日過ごしているのですよ」と体験していただくと、皆「あぁ、こんなに辛かったのか…」と絶句しながら涙を流します。
声は、会話が成り立てば、質やプロセスは重要視されない。
詰まる、出し辛い、こもる、響かない、滑舌が悪い、大きな声が出ないetc.
喉の病気や過度なストレスに起因する場合もありますので、まずは信頼のおける医療機関へ。


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追記1:程度の差はあれ、日本人の8割近くがLDP状態だと考えます。でも、気にならなかったり知らなかったりするひとがほとんど。ボイスケアサロンの筋硬度測定による指標では、LDPの可能性は30Tone以上、喉の詰まりや圧迫感を感じ始めるのが50Tone以上、痙攣性発声障害などは80Tone以上と考えています。これは、約2万人の検査データから導き出したもの。ただし、繰り返しますが、LDPは病気ではなく、筋肉の癖。 



追記2:声のトラブルに見舞われたことのない幸運な方には理解できない辛さ。声で悩んでいる家族や知人がいたら、「声は出ているから問題なんかない」と頭ごなしに否定しないでください。本人しか感受できない苦しみなのですから。



追記3:「声の苦しみがお前にはわかるのか?」と問われたら、わたしの過去の経験を伝えます。【喉が詰まる… 私の症例】をご熟読ください。
 


 




~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。





by aida-voice | 2016-03-07 04:24