2015年 06月 25日
声の短問短答【続編】346
「LDPにボトックスは効きますか?」
ボトックス注射のことですね?
美容整形のシワ取りや痙攣性発声障害を含む身体痙攣の緩和に用いられています。
神経筋伝達の阻害によって筋肉を弛緩させます。
LDPはLarynx(喉頭)・Deep(深い)・Position(位置)の意味で、喉頭が深奥化している“状態”を刺すもの。
病気の意味は持ちません。
当サロンでは、このLDPの状態を、喉頭周辺の軟部組織特有の“癖”と考えて取り扱っています。
なお、病気の場合は、ボトックス注射が有効かもしれません。
この病気とは、一例として発声時頚部ジストニアや痙性斜頚などが挙げられます。
注射後、3か月程度、効果が持続します。
つまり、完治が目的の治療ではありません。
また、ボツリヌストキシンはタンパク質が主成分ゆえ、まれに抗体ができて効果が減るケースもあります。〔複数回の注射で効果がなくなっていった痙攣性発声障害の患者様を多く知っています〕
さらに詳しくは、専門の医師にお尋ねください。
繰り返します。
LDPは病気の意味ではなく、喉頭が深い位置の状態を意味します。
そして、そのLDPのとき、もれなく発声関与筋が硬くなっているのが特徴。
つまり、一般的によく言われる「体が硬い」と同じようなもので、正しく理解しているなら、「喉が硬い」と表現しても良いのかもしれませんね・・・
~メッセージ~
この記事は投稿時の情報・見解・施術法であり、最新・正確・最良でない可能性があります。内容に関し一切の責務を負いません。その旨ご承知いただきお読みください。會田の理論と技術は毎日進化しています。なお、LDP(喉頭深奥ポジション)は病気ではなく喉筋の癖&独自の造語です。
~重要なお知らせ~ ●外喉頭から考究する発声の理論と技術は日々進化しています。この記事は掲載時の情報であり、閲覧時点において最新・正確・最良でない可能性があります。すべての記事の内容に関し、一切の責務を負いません。●記事の内容は万人に適合するものではないため、当サロンの施術に関し、記事の内容通りの効果や結果は保証も確約もしておりません。〔当サロンでは役立てないと判断された場合、理由を問わず施術をお断りします〕●声や喉の不調は、最初に専門医の診察を受けてください。歌唱のトラブルは、最初にボイストレーナー(音楽教師)にご相談ください。
by aida-voice
| 2015-06-25 05:11